【のほほん音楽閑話Vol.6】愛は地球を救う
オーケストラにおいて、管楽器にソロはつきもの。楽器1本で主旋律を朗々と奏でる見せ場です。「私が帝王だ。わはははは!」と堂々と気持ちよく演奏する人もいます。吹いて満足♪聴いて安心♥なパターンです。
しかし、私のような小心者は悩みます。憧れの曲が選曲会議で決まった。これを逃したら、二度とチャンスはないかもしれない。ならばぜひ吹いてみたい。ええっ、ソロがある! ソロが欲しいわけじゃないんだよな……第一、ヘタレな自分に務まるだろうか? でも千載一遇の好機だし…。嗚呼、我こそは令和のハムレット。
「好きな曲に、ソロがついてきた」を、人生のシチュエーションになぞらえてみましょう。「好きな人と結婚したら、連れ子がついてきた」。おお、かなり似ているんじゃないでしょうか。であれば、心構えの選択肢はただ一つ。「ご縁があり家族になった以上は、生みの親には及ばずとも、できる限りのことをする」です。もし自分が逆の立場(例えば、イスカンダルへコスモクリーナーをもらいに行くため、かわいいわが子をやむなく地球に残して出発した等)だったら、わが子が贅沢は叶わずとも身近な人に愛されて育ってほしい。なんだ、迷うことはなかったのか。最大限努力する覚悟があれば、スタートラインに立つ資格はきっとある。
かくして今、大好きな曲を心を込めて練習中。子育てもソロも、独りでは完成しないところが共通点だなあ、としみじみ思いつつ、地球を救うためにがんばります!(だからイスカンダルは単なる例えですって!)
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