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【のほほん音楽閑話Vol.4】独断!木管楽器知名度番付

 私が笛の類をやっていることを覚えていてくれる友人は多いのですが、よくフルートと間違えられます。フルートは銀色で横笛、クラリネットは黒い縦笛。そもそも色も構え方も全く違うのに混同されるのは、「オーケストラの笛と言えばフルートかクラリネットだよね、どっちか言っときゃ50%の確率で当たる!」というおおらかさによるのでしょうか。そのたびにクラリネットですと申し上げるのですが、たいてい次も50%の確率でハズレます。

 オーケストラの木管楽器にはオーボエやファゴットもあります。色や形ならクラリネットに一番似ているのはオーボエ。にもかかわらずオーボエの名前はまず出ません。「ラーメン屋のチャルメラ」として音だけが独り歩きし、正体は謎のまま。同じ黒い縦笛でも、かたや全国民が一度は歌ったことのある童謡「クラリネットをこわしちゃった」の堂々たる主役。認知度バトルにおいては、ビームサーベルで完全武装の敵に、彫刻刀で挑むがごとし。ってそれはちょっと言いすぎか。

 ファゴットに至っては、規模の小さい吹奏楽部では割愛されがち。サイズ感はバズーカー並みなのに、惜しむらくはその重装備な雰囲気と知名度が釣り合わない。残念!

 他にもピッコロやコーラングレなど、木管楽器の仲間はたくさんあるのですが、言わばここ一番のレアキャラ。すぐ思い浮かばない人が多いのも宿命でしょうか。

 木管楽器だけでもこの幅広さ。演奏会では、そんな多種多様な楽器にもぜひご注目ください。

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