音楽が消えた街 Tr.02「空に描いた幸福論」 アリアちゃんについての考察
歌詞について
・鳥、羽、檻
今ある場所を抜け出して羽ばたくことの象徴?→ラストの飛び降りに繋がる
・こんな静かな街なのに大人たちは忙しない
静かな街=架空世界?現実(=忙しない)との対比?orいつもは静かな街に何かが起こった?(2番サビのサイレンに繋がる?)※1
・ここじゃない場所へと
"ここ"は現実?架空?夢?
・隠れ聴いた
音楽が弾圧された世界orそういう教育や環境or比喩
・ナイフとペン※2
"ペンは剣よりも強し"を思い出した。
wikiによると"独立した報道機関などの思考・言論・著述・情報の伝達は、直接的な暴力よりも人々に影響力がある"
→独裁的な政治、思想による音楽の弾圧がなされた世界か。
・「ごめんね」
鉤括弧付きなので誰かのセリフ。おそらく現実世界のアリアちゃん。では誰に言ったのか?→バクの存在につながる?※3
・※2のペンはこの相手に遺書を書くためor楽譜を書くためか。("旅の道連れは鞄の中")
・《市街地(ダンジョン)を抜けて》/扉守る《警備員(てき)》
漢字=現実世界
ルビ=空想、架空世界
→街を走ってビルまで来た。ビルの扉の前にいる警備員を振り払い階段を駆け上がって屋上へ。
・私の空
今までの架空の世界、空想ではなく現実。アリアちゃんの目の前に今ある空。飛び降りる前に屋上から見えた空。"私の"ということで、タイトルにもある幸福論が描かれた空がアリアちゃんのものに。飛び降りる直前、檻を抜け出し翼を携えて空に向かって羽ばたいたここがアリアちゃんにとって一番幸せだったのでは。
⭐︎タイトルの"空に描いた"や歌詞の"飛び立つ"など、イメージは上。狂ってるにせよ平常にせよ、精神はポジティブというか。嫌なことがあるから命を断つというより、嫌なことがあったけどそれを超えるやりたいことが存在して、それに向かって前に(上に)進むイメージ。だからこそアリアちゃんとしての行動は"死"ではなく"輪廻転生""(違う世界=音楽が禁止されていない世界での)再生、生まれ変わり"を目指して飛んだのかな。でもそれは叶わず失敗に終わる。(最後のシーンのボロボロの蝶※4)
ここのイメージは舞台TRUMPシリーズでアレンが空に手を伸ばすシーン。
イラストについて
・最初のお花畑の花は何だろうね。
・リュックと髪飾りのバク
→中国の獏は悪い夢を食べてくれる。
日本の妖怪の獏はいい夢を見られるようにしてくれる。どちらにせよ夢。
・1番サビ前に飛んでくるのは五線譜や音符がなくなった白い紙?→弾圧の表現?
・ラストラジオのシーンでの蝶
→蝶=再生、生まれ変わりの象徴。
その蝶がボロボロ→輪廻転生の失敗、生まれ変わりの失敗。or元々アリアちゃんの象徴が蝶?(※4)
・蝶と同じシーンに描かれる林檎→林檎といえば禁断の果実。禁断の果実が音楽を意味するならば…
*音楽を手にしたアリアちゃん=禁断の果実を食べたイヴ
*メールの送り主=イヴ(アリアちゃん)をそそのかした蛇
→イヴ(アリアちゃん)から禁断の果実を分け与えられたアダムが存在するのでは?物語的に考えるならば、アリアちゃんが買いていた五線譜が誰かに広がる?
そもそも禁断の果実が音楽のことならば、音楽を聴いている私たちも原罪だし、この輪というか縁は次元も世代も超えて現代の私たちまで繋がっているのでは?
⭐︎本企画参加者は7人。旧約聖書での天地創造は7日間。アリアちゃんはTr.02。
神が2日目に行ったことは「空を造った」…。
気になったこと
・アリアちゃんの故郷と現実世界の関係性※5
→可能性としては
①どちらも現実世界でアリアちゃんの空想あり
(メールの件でPCを見てたのでこれが有力?)
②異世界から現代に来た?
③バーチャルから現代に来た?
④夢の世界
・涙をこぼしたのは誰か
→リュックのバクも泣いている。
中国にせよ日本にせよ「悪い夢を見ないで欲しい。良い夢を見て欲しい。」と願ってくれた誰かの存在の示唆。
→涙をこぼした子=「ごめんね」の相手=遺書の相手?(※2※3)
・2番サビ"茜色空"から後ろで消防車のサイレンの音が聞こえる?
→"茜色""街が色づく"=夕日ではなく火事?→"静かな街"での忙しないできごとと繋がる?(※1)
・ラストラジオでの"身元不明"の意味→次元を超えてる(※5)からこの世界には存在しないという意味での不明or屋上から飛び降りたから判別できないという意味
⭐︎そもそも"音楽"が何かの比喩の可能性もある
⭐︎アリアは独唱。これがいつかみんなで合唱になればいいね。(対義語が合唱で合ってるかは知りません!)