音楽が消えた街Tr.08 「Andante」感想

andante 歩くような速さで 63〜76

シエルの作品をきっかけにジョシュアの協力もあり再び芸術が広がる世界へ。
物語のラスト、物語おそらくハピエンなんだろうけど読者に結末を委ねるのとても好き。
死んだ人がみんな生き返ってハピエンだとしてもそれまでにいくつもの事件が発生したことには変わりないから。

アマデウスはもっと執着すると思ってたけど思ってたより「それならそうでいいよ〜」みたいな軽いノリだったの、神や上位の存在の気まぐれ感があってよかった。
そもそも"音楽で人は死ぬのか"って最初の疑問は解決してるので尚更か。

そもそもアマデウスはみんなの願いを叶えてるという意見を踏まえた上で、フェニミィをはじめ事件を起こした人たちは「例の旋律のせいで」と言っている。願いと引き換えに音楽の効果が出て事件を起こすようになったのか。
(もしそうでないなら、音楽が禁止されていない世界であったとしても彼らは事件を起こすだろうし。)
音楽を特に好きじゃない(好きと明記されていない)人物(e.g.ルーニー)にも旋律による効果が現れていることから、
願いがある人物が願う→旋律聞かせる→狂う(というか本来やりたかった行動を悪い方に助長させる)
ということか。

Tr.02の感想で「アリアは独唱。これがいつかみんなで合唱になればいいね。(対義語が合唱で合ってるかは知りません!)」と述べたので、それが叶ってよかった。
テンポも相まってTr.08はまさにカテコ。
亡くなった人たちもみんな出てきてお辞儀してる映像が想像できた。

何度でも言うがトラック順に聴くか公開順に聴くかで印象というか物語の感じ方が変わるのがTRUMPシリーズの「時系列順に観るか公開順に観るかでしんどさが変わる」を感じられてとても好きです。

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