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パンを焼く

我が家は毎年クリスマスにパンを焼く。

20年選手のホームベーカリーを使った、材料を入れてスイッチポンの簡単パンだ。

こないだのクリスマスにもパンを焼いた。
くるみとレーズンの入ったふんわり食パンだ。

それがやけに美味しく感じたため、それから週に2日のペースでパンを焼いている。

抹茶を入れたり、いちごジャムを入れたり、水を牛乳に替えたりと、色々試している。
失敗もぼちぼちするが、基本のレシピ通りにやればそれなりにおいしい。

今日はフランス食パンコースを初めて使ってみた。

パンを作る時、母と私はいつも発酵の時間にワクワクしてしまう。
3分毎に様子を見にいく母を笑いながらも、ついつい自分も様子を見にいってしまう。

大きく膨らんだパン生地は、なぜかとびきり可愛く、幸せな気持ちにしてくれるのだ。

母も私も長く体調不良を患っているため、食べ物の内容については気を遣っている。

自分で作るパンは、何がどれだけ入っているのかわかるから安心だと母は言う。

安心と幸せが膨らんで、こんがりと焼き上がった。

んま。生まれたてのパンを一口かじる喜び。

明日の朝、トーストで食べる楽しみが、胸の中でふわふわと膨らんだ。

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