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2024年に映画館で見た映画まとめ

ちょこちょこつぶやきにまとめていたので、その中でも印象的だった作品をピックアップ。
あわせて、去年もまとめを書いていたんですが、ずっと下書きにある事に気づいたので今さらですが公開。

今年見た映画一覧

  1. ロスト・フライト

  2. アクアマン

  3. 理想郷

  4. ポトフ

  5. 千年女優(リバイバル上映)

  6. 鬼滅の刃 絆の奇跡 柱稽古へ

  7. ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦

  8. 落下の解剖学

  9. オッペンハイマー

  10. ゴーストバスターズ フローズンサマー

  11. 12日の殺人

  12. クラユカバ

  13. 名探偵コナン 100万ドルの五稜星

  14. ゴッドランド

  15. 燃えるドレスを紡いで

  16. パリ・ブレスト

  17. 悪は存在しない

  18. カラフルな魔女

  19. ブルックリンでオペラを

  20. ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉

  21. ハロルド・フライ

  22. 数分間のエールを

  23. シャーリィ

  24. モノノ怪 唐傘

  25. デッドプール&ウルヴァリン

  26. 僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト

  27. 大いなる不在

  28. 東京カウボーイ

  29. きみの色

  30. フォールガイ

  31. ボレロ 永遠の旋律

  32. エイリアン:ロムルス

  33. 劇場版 「オーバーロード」 聖王国編

  34. 映画の朝ごはん

  35. 機動警察パトレイバー the Movie (リバイバル上映)

  36. 侍タイムスリッパー

  37. 八犬伝

  38. 本心

  39. ヴェノム:ザ・ラストダンス

  40. グラディエーターII 英雄を呼ぶ声

  41. クレイヴン・ザ・ハンター

  42. 劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師

印象に残っている作品

オッペンハイマー

日本では上映前から騒がれたり、配給会社が決まらなかったりと色々あった作品。実際に見ると、原爆を肯定していないことが分かるし、科学者の苦悩も垣間見れて、なぜ原爆が作られたのか(落とされたのか) を知ることができる良作。丁寧に作られているのを感じれて好感が持てる。ただ、原爆が落とされるシーンを見るのは人によってはかなり耐え難いとも思った。

燃えるドレスを紡いで

服の最終地点を訪れるドキュメンタリー。もともと実家が服飾関係をしていたこともあり、興味があったので鑑賞。映画を見た時はそこまで強い感情を感じなかったのだけれど、日々生活する中で服が交わらない瞬間はないというのを強く意識するようになって、自分の中で遅効性の毒のようにもんもんと考えるテーマになった。
また、監督のトークイベントがある時に参加できて、映画では語られていない話を聞くことが出来たのも嬉しかった。

八犬伝

今年1月にすみだ北斎美術館で葛飾北斎の墨絵を見ていて、北斎の魅力って浮世絵以上に墨だけで描かれた挿絵なのでは?と思っていたところにこの映画がきた。内容も非常に面白く、現実での馬琴と北斎のやりとりと空想の八犬伝の物語がクロスしていく過程も良かった。邦画のオーバーアクトな演技が苦手なんだけれど、現実は生っぽく、空想はオーバーなので、「まあ空想の物語だしな」と違和感がなく受け入れられた。
個人的に邦画を見たいならこの作品はおすすめする。
1点、予告を見ていた時は少しもピンとこなかったのが悔しい。

2024映画年間ベスト

大いなる不在

予告のときから気になっていて何気なく見に行ったら、ものすごく刺さった作品。まさに私が求める邦画の魅力が全て詰まっていた。

まず優れていると思ったのが物語の構成。
物語の時間軸がばらばらになっており、映画が進むにつれて真相が分かっていく。警察が父の家に突入するシーンから始まる冒頭のシーンから「一体何が起こったのか?」と観客の頭にたくさんのハテナをもたらし、それがテンポ良く開示されていく。おそらく時系列通りに並べていたらヒューマンドラマで終わってしまっただろう。でもそうしないことで、ミステリーとしての味付けが加わり、また、父の認知症ともリンクしていて、構成と物語がしっかり噛み合っている。

また、映画全体のルックもいい。全体的に黄味がかった色合い、明るい色でも薄いグレーなど、全体的に無理がないコントラストでまとまっており、物語全体に漂う不穏で重苦しい空気が見事に表現されている。
邦画で見かける特徴的なシーンを赤や青など「この部屋のどこにそんな色あったんだ?」という不自然な色で表現するのが苦手なので、そういった色に頼らず世界観を演出できているところが好きだった。

最後に演技。あまりにも自然で本当にそこに「いる」と思わせる役作り。八犬伝でも触れたけれど、オーバーアクトな演技で感情を表現するのが苦手なので、そうではなく役者の方の内から滲み出るような演技に触れることが出来た。特に父役の藤竜也さんの演技が本当にすごい。「これは本当に演技なのか?」と思わせるほど鬼気迫るものがあり、まさにその圧巻の演技で作品全体のクオリティを一段階上げていると感じたほど。

個人的に悔しかったことは、地元の映画館で監督のトークイベントがあったことに気づかなかったこと。参加できなかったことがすっっっっごい悔しい!

まとめ

今年見た映画の中で印象に残っているものはほとんど邦画だったなと思う。
もともと洋画を好んでみていたので結構な驚きだった。
なぜなんだろうと考えた時に、「映画の朝ごはん」でも感じたのだけれど、映画業界全体に世代交代が起こっているからかもと思った。新陳代謝が行われて、より時代やニーズにあった作品が作られているのかもしれない。
あとは私自身の年齢が上がってライフステージが変化したからかも。特に「大いなる不在」を見た時に、今までだったら親の介護は対岸のことだったけれど、それも年齢とともに現実味を帯びてきたことで作品に共感できる部分が増えたのかもしれない。

いい映画に触れるとそれに触発されて、自分もいい作品を作ろうと思える。
でも自分がいいと思う作品に出会うためには打率を上げるしかないので、来年もたくさん映画を見て刺激を受けたい。

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