宝探しの話:ポケモンSV
少なくともストーリー面は、ポケモン史上最高傑作だと思います。
エンディング見ました。よすぎて感情が逆に死んだ。
スクショや録画が捗りすぎて、スマホで見てはニヤニヤしたりゾクゾクしたりしてます。Twitterとかにもスクショ載せてみんなに見せてあげたいんだけど、さすがにまだ早いので、できなくてうずうずしています。というわけでこちらに。
以下かなり重要なネタバレやスクショを載せるので、ネタバレを一切気にしない人もしくはポケモンSVの本編をやり切った方のみ進んでください。
あとスクショをたくさん載せているので、ページが重いかもしれません。ご了承ください。
それではレッツゴー↓↓↓
あなたは本当に、メインストーリー3つをクリアしましたか?
そこから始まる一つの物語の終着点を、あなたは目にしましたか?
目にした人だけ、下に進んでください。
まだクリアしていない人は、今すぐブラウザバックしてプレイしてください。
本当に何も知らない状態でプレイした方が得られる成分が多いので、これからプレイする予定がある人は本当に今すぐ引き返してください。
ストーリー、特にラストバトルの話
というわけでいくらかクッションを挟んだのでもう大丈夫でしょう。ここからはネタバレエリアです。文句は一切受け付けません。
いやもう本当にストーリーよかった!!!!!!!ボロボロに泣きました。特にラストバトルやコライドン戦の演出がうますぎる。終始鳥肌立ちっぱなし。ストーリーを進めていくと真相が紐解かれていく感じが本当によかったです。
すべての伏線がキチンと各所にちりばめられていて、それを回収したときの気持ちよさたるや。
単純にストーリーとして出来がよく、とても感動しました。
ゼロラボに到達し、もう一匹のコライドンに絡まれたり、パラドックスポケモンに囲まれたりして窮地に立たされる。
突き刺すような視線に乗せられた敵意を、肌身で感じる。
立ち向かわなきゃ。みんなを守らなきゃ……。
でも怖い。争いたくない。
これまでのトラウマがフラッシュバックし、思うように力が出せない。
そんな時、隣には友達がいてくれた。
未知のポケモンと戦うのが大好きな彼女も、そんなに戦うのが得意でない彼女も、
自分の新しい家族である君も。
力を出せない自分のために立ち上がって戦ってくれた。
そしてかつての家族である君。
君の一言が私を奮い立たせてくれたんだ。
オーリムAIの意思に反して上書きされてしまった楽園防衛プログラムを撃破後、その場にいた全員のモンスターボールがロックされ、ポケモンを出すことも道具を使うことも逃げることもできなくなってしまった。
そこに相対するのは、かつて君を追いやった強大で凶暴なコライドン。
そんななすすべもない絶望的な状況で、君は応えてくれたね。
暖かい光を放つオーリム博士のIDのモンスターボール。
君の優しく心強い鳴き声が聞こえる。
行けるよ。俺を出してくれ。俺が戦うよ。俺がみんなを守ってみせる。
力強い声が、鼓動が、振動が、直に手に伝わってくる。
ペパーの想いに、
ボタンの応援に、
ネモの激励に、
僕との絆に、
そして、僕らの声に応えて、君は出てきてくれた。
そして決意の力を身にまとい、強く雄々しいバトルフォルムに姿を変えた君は、
生存競争で君を追いやった同族に立ち向かった。
敵は非常に強力で、体も一回り大きいように見える。
強力な技も有していて、自信を失っていたこれまでの君なら手も足も出なかったかもしれない。
臆病者に負けるわけない、かかってこいよと言わんばかりのちょうはつ。
ビルドアップで攻撃の体制を整える同族。
強大な相手にこちらの攻撃もなかなか通らず、決定打を欠く。
そして繰り出される絶望のギガインパクト。
結局敵わないのか、コライドンを勝たせてあげられなかった……トレーナーが絶望したとき。
君は周りのトレーナーたちの願いに応えるかのように、立ち踏ん張ってくれた。
君は、彼の持っていないたくさんのものを持っている。
勇気を、決意を、仲間を、絆を、時間を、愛情込めたサンドイッチのおいしさを、すべてを身にまとって君は立ち上がってくれた。
そして決死の攻撃によって高まるエネルギーが、結晶となって君を宝石のように輝かせる。
結晶化して眩く輝く君の想いと、友達の想いと、すべてを乗せて放つ最後の一撃が、ついに、届く。
君とは、そういえば、初めて会ったその時から、ポケモンとトレーナーという関係を超え、一組の親友……もしくは家族のような関係だった。
学校に行ってから、君と片時も離れることなく巡った宝探し。
最強のトレーナーの座か。
図鑑の完成か。
そういうわかりやすい到達点だと思っていたけど。
高みを目指して競い合う友と、
心情を理解して手を取り合う友と、
相手のために奔走し献身する友と、
そして、あの日出会った君との。
この一日一日が、今となっては、本当にかけがえのない宝物だ。
学校に入る前から。
君と海岸で出会ったときから。
あるいはパルデアに引っ越してきたときから。
いや、多分、きっともっとずっと昔から、君が生まれたその瞬間からーーこの宝物は始まっていたんだ。
人知れず世界を救う大冒険を終えた五人の若者たち。
疲れた体で帰路につく。
友達との帰り道、やることと言ったら決まっている。
みんなで買い食いをしてだべって笑って。
思い出に写真をパチリ。
そして日が暮れた頃、それぞれの岐路につく。
バイバイ、また明日。
きっと明日もその次の日も、この日々が続いていく。
宝石のようにキラキラ輝く、宝物のような日々が。
もう痛々しいほどにクサい文章だと思うでしょう、それでもいいんです、こんな稚拙な文章を公開してしまうほど、私はストーリーに感動しました。
メタ的に言えば、「システムとストーリーを融合させるのがべらぼうにうまい」。
例えばシステム上「コライドンを相対させる」ためには、「ほかのポケモンを出させない」ことが必要で、そのために「モンスターボールのIDによってロックする機構がある」「コライドンは最初は博士のもとにいた」という伏線を張っておく。さらに、「コライドンは味方になってからずっと手持ち画面の左下にいた」。だから、「あの時コライドンを場に出すことができ、逆にそれしかできない」ということになる。
これに気づいたとき。コライドン戦でモンスターボールをロックされてしまった時。今までのプレイ中、ずっとコライドンが左下にいたことを思い出した時。あまりの気持ちよさに、一気に鳥肌が立ったのを覚えています。マンガでいろんな光景がフラッシュバックするシーンってありますけど、あんな感じ。そして今でも、思い出すたび鳥肌が立ちます。本当にいい演出だった。
そして相手のコライドンの覚える「ちょうはつ」「ギガインパクト」やこちらのコライドンの覚える「こらえる」も、ストーリーやシチュエーションに非常にマッチしていて感動しました。うまい。本当にゲーム作りがうまい。
また最後のコライドン戦で技選択によっては勝手にテラスタルしてテラバーストを打ったりすることを「ご都合主義だ」とする意見も見ないではないですが、私はそうは思いませんでした。別にあれはストーリーで読ませるだけというのもできなくはないけど、そこに技選択やテラスタルといったプレイヤーの操作を混ぜ込むことで没入度を高める「演出」だと思っています。そもそもラストバトルでは正しい技選択をするだけのパズルゲームをさせたいわけではない。相性はあるのかもしれませんが、少なくとも私は、これらの緻密な設計のおかげでストーリーに入り込むことができたと思いますし、結果として本当に感動しています。
そして欠かせないのが音楽。
四天王戦でイントロしか流れないバグがあるというのが話題ですが、そこに目をつむれば本当に素晴らしいBGMばかりでした。ちなみに私もバグだったような気がします。全然曲が盛り上がらないなあ~と思った印象があります。まあ、それはまた別の話なのでここでは置いておきます。
やはりここではラストバトルのBGMをピックアップしますが、ポケモンらしさとToby Fox氏らしさが非常にいい形で融合していると思いました(本作の一部のBGMは氏が作曲しています)。AI及びタイムマシーンは結晶化の力によって成り立っているため、あの空間は壁面を結晶で覆ってあります。要するにテラレイドバトルのステージと性質が似ているのですが、そこでテラレイドバトル戦BGMのモチーフを持ってくるのはずるい。氏の代表作であるUNDERTALEでも物語の関連性をBGMに組み込む(もしくは逆にBGMの関連によって物語の関連性を示唆する)ことは意欲的に行われており、おそらく氏の得意技なのだろうなと思います。その采配をした株ポケも素晴らしいと思いますし、結果的に最高の形になったと思います。
あと個人的に一番Toby Fox氏らしさが出ているなあと思うのは、エレキの使い方。特にループ終わりのエレキ(?)がギュイイと上がるところ。SAVE the WORLDあたりで聞いたことがあるような気がします。氏の十八番といったところでしょうか。音質もどこか似ている気がします。
今の私にできることは、とにかくサントラを出してほしいと願うことです。スマブラのように作中に実装することは今からはあまり期待できませんが、サントラの販売を何卒ご一考お願いします。あと言うならジムリや四天王との再戦ですかね。BGMの件もあるし。ジムリがテラスタルするときの応援歌みたいなやつすっごい好きなんですよ。剣盾からの系譜みたいな感じで。
最後に
そんなわけで長々と書いてきましたが、本当に楽しい学校生活を送ることができ、私は株ポケに感謝しています。存在しなかった楽しい学生生活をくれて本当にありがとうございます。
今は私はエンディング後のイベントを、図鑑埋めやコイン集め、杭探しなどと並行して進めております。そういえばピクニック一度もしてないし、授業もひとっつも受けてないので、ペパー君とともに落第寸前です。今作は厳選もしやすそうで、対戦もやってみようかなと思っています。まだまだたくさん遊べそうだなと思っています。
ポケモンシリーズ、赤緑からやってきて、サンムーンまでプレイし、なんとなく飽きてしまってそれ以降は触っていなかったのですが、レジェンズアルセウスは番外編として本当に面白かったし、そして本作は本編として最高の出来だったと思います。プレイしていない作品もいくつかあるけど、スカーレット・バイオレットがポケモン至上最高の作品だと、胸を張って言えます。今年は株ポケにとってかなり特別な年になったのではないでしょうか。なにせダイパリメイク・レジェンズアルセウスとスカバイでソフト3本出してるんですから。どうなってんのマジで。人の人生をなんだと思ってるんだ。
というわけで本記事はこの辺で終わろうと思います。スプラトゥーンも新シーズンが始まり、本当に時間が足りないです。仕事なんかしている場合じゃないですね。本当に。ニンテンドーめ。人生を崩壊させに来てる。そんで来年にはFEエンゲージですよ。本当に。勘弁してくれ(いいぞもっとやれ)。
ここからは、スクショコーナーです。個人的に印象的なスクショにコメントを添えてお別れとしたいと思います。順不同です。ここまで長々とお読みいただきありがとうございました。また別記事でお会いできますように。