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言の葉の綾
言葉になり切れていなかった感情や現象が、
誰かの手でぴったりの呼び方をつけてもらっていたりすると、
その表現力を羨ましく思ったりする。
先を越されてしまったような悔しさに襲われることもある。
あまりにも言い得ているから驚き感動することもある。
この感情を言い表す言葉を僕はいくつか知っているぞ。
この味を美味しいという一言で終わらせない表現も知っているんだ。
一捻り加えて自分なりの表現を生みだせたときはとても気持ちがいいしどこか誇らしい。
新しい言語を学んだら、そこにはこれまでより広い世界が広がっていた。
似たような感情も、あと何通りの表現ができるだろう。
なんだか贅沢な気分になった。
それでもそれは僕一人の言葉ではない。
その一文字一文字は全てこれまで自分が過ごしてきた世界が教えてくれたものだ。
見て、聴いて、触れて、僕は言葉を集めてきたんだ。
これまで出逢ってきた誰かから借りていて、
今後誰かに貸したりするかもしれなくて、
そうして今ある手持ちの言葉たちが、
世界と僕を繋げてく。
まだこの土地がまっさらだった頃から人々を繋ぎ合わせていたような、
手垢だらけの、使い古された言葉たちは、
今なお僕に新しい世界の見方を教えてくれる。
でも言葉も完璧なんかじゃない。
唯一無二な表現はきっとどこにもない。
だからいいんじゃあないか、と思う。
そのズレを愉しむことだって、言葉がくれる贈り物。
読んでくださった方ありがとうございます。
最近は旅と言っても移動のためにバスの中やバスターミナルで時間を過ごすことも多いです。
そんな時には前もってダウンロードしておいた映画や本を楽しみます。
旅をしながら、旅に関する作品に出会うこともしばしば。
いつかしっかりと腰を据えて自分の旅も何か作品に残せたらいいなと思ったりもします。
でも今は、とにかく楽しむことを大切に。毎日のように自分に言い聞かせています。
楽しみすぎるあまりnoteの投稿は滞りがちですが、、、。
よかったらまた読んでみてください。
¡Hasta luego!