【広告デコン】週末探検家 古典絶景navi | 三菱自動車
今日も元気にデコン!
今日はACCブロンズに輝いた三菱自動車の事例です!
それではデコンしていきます〜
▼目的
三菱自動車という企業全体のブランディングを通じて、三菱自動車というブランドに興味を持ってもらうこと。
▼抱えている問題(お題)
自動車メーカーの中で、三菱自動車ももちろん有名だけれど、競合と比べられた際の個性のあるイメージが付いていない。
差別化ポイントが埋もれていて、自動車を持たない消費者にとっては、ただの一自動車メーカーという立ち位置から抜けられていない。
▼問題に対する原因(なぜ?)
三菱=パジェロの時代が終わって、今の消費者は三菱と聞いても、特に何も想起することができないのではないか?
例えば日産だったら、技術の日産というメッセージを打ち出しているし、トヨタは誰もが知る圧倒的1位というポジションがある。
他にもスバルがストーリー性のあるテレビCMで消費者にスバルというイメージを植え付けている。
そんな中、三菱自動車は固有のそういったイメージが弱く、また大きな広告予算があるわけでは無いのかもしれない。(もちろんないわけではないと思うけれど…。)
三菱と消費者が聞いたときに、もしかしたら今は家電のイメージが強くなってしまっているのではないか?
そういう現状の中で、自動車だっていいところがあるとイメージを持ってもらいたいはず。
▼商材について
では、三菱自動車って他と違ってどんないいところがあるか整理すると・・・
パジェロや他のSUV含め、4WDの自動車に強みがある。
パジェロだけではなく、アウトランダーとかランサーとか、ラリーレース的な車が強いイメージ。
都会を走り回るにはハリヤーとかレクサスだっていいけど、大自然に行くなら三菱自動車の車だって魅力的なはず。
だから消費者には、大自然を感じてもらうアウトドアな活動には三菱自動車の車がいいよ!ってことを伝えたい。
▼ターゲット
アウトドアや大自然を感じたいって思ってくれていそうな消費者はどこにいるだろう?
きっと普段、都会にいて日常で自然を感じられていない人たちの方が、アウトドアな活動や大自然を感じたいというモチベーションが強いはず。
だからターゲットは、都会に住む人たちに。
また、車の購入意欲という視点で言えば、社会人の方がそのニーズがあるはず。
だから、主に「都会で働く25〜44くらいの社会人」に対して、三菱自動車の魅力を伝えていこう。
次にターゲットが感じることのできる三菱自動車のベネフィットを考えると・・・
車のメリットはピンポイントでいろいろなところに行けるから、電車やバスでは行きづらい山奥にだって行けること。
だから山奥の絶景を見てもらう車として、4WDだったり、山の走りに強い三菱自動車の車を訴求していく。
では、どうやって山奥の自然に行きたいと思ってもらえるか?
きっと普段都会で見られない景色の方がいいはず。雲海とか、日の出とか。
普段都会で見られないレアな絶景に興味を持ってもらうために、古典文学の世界を通じて魅力を発信する。
古典文学の絶景って、なんとなく知ってるけど、古文だからなんとなく景色がイメージしづらかったりしてしまう。
▼企画の方向性・軸
だから。古典で詠まれた絶景をナビゲートして、現代人に古人と同じ景色を体験させる。
▼コアアイデア・(How to Say?,どう言うか?)
古典絶景navi
▼解決策・エグゼキューション(だからどうする?)
歴史の研究者や古典文学の教授の協力を経て、古典文学のなかの日本の景色が実際にどのような景色でどう言う時に読まれたものなのかをリサーチ
↓
同条件でその絶景を見れるタイミングを気象予報士の協力を経て調査
↓
リアルタイムな予報と連動させることで毎週末に絶景が見れる可能性を算出
気象予報データと古典文学の絶景の連携させたデータをweb上で公開。
毎週末の天気からどの景色なら今週は綺麗に見れそうかをサイトに訪れることでわかるようにする。
もちろん自動車メーカーだからせっかく行くなら、三菱の自動車で!という訴求は忘れ図に行う。(さらっと)
▼気になった点
自動車メーカーがこの施策を行うことのロジック部分が弱く感じた。
というのも、気象予報士や古典文学の研究者の協力をもらっていて、自動車とは遠いアイデアな気がしたため。
たとえば・・・
天気予報アプリの広告でも同じことはできるし、そのほうが自社のサービスの魅力的な広告が作れると思ってしまった。
本日は以上!
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