人材研修は「フィットネス」なんです。
- どんなお仕事をされてるんですか?
パーソナルジムと企業研修の会社を経営してます。
- ずい分と違った領域の事業ですね?
いえいえ、そんなことありませんよ。
なぜって?人材研修は「フィットネス」だからです。
いいですか?
そもそも「フィットネス(fitness)」とは「fitしていること=適していること」という意味なんです。なにに適しているか?といえば、「環境に適している」ということ。
「fittness」は生物学用語でもあって、「適応度=環境に適応して生存・繁殖する期待値」のことを指します。
どうして「環境に適していること」という意味の言葉が、「健康」とか「運動」を意味するようになったかと言えば、環境に適応して生き残るには「健康」で「体力」がなきゃいけないですからね。
だけど、よく考えると、生き延びて・子孫を残すためには、「体力」だけじゃなくて「知力」や「精神的なタフネス」、さらには人間みたいな社会的な動物だと「人とのつながり」なんかも大事になります。
なので、WHOは「健康」の定義を「肉体的・精神的・社会的に"良い状態"(well-being)」としているんです。「良い状態」とは、端的にいえば「生き延び・子孫を残し・繁栄できる」ってことですよね。
じゃあ、その「フィットネス」の原義に遡って考えてみよう、と。
我々が現代社会で生き延び・繁栄するために必要な能力って、当然ながら「ビジネスのパフォーマンス」が入ってきますよね。その「ビジネスパフォーマンス」を高めるための「人材研修」もまた、「フィットネス」のトレーニングなんだ、と。
「フィットネス」という言葉の意味を、ずっと大きく、遡って考えると、そこには「人材研修」も含まれる、と思ってるんです。
ここから、もう一歩進めて考えます。
フィジカルのトレーニングでは、筋肉や骨・関節などにアプローチして、そこを変えていく。それに対して、研修では「脳」にアプローチして、行動や思考を変えていきます。そうですよね?行動や思考は、脳が司るものです。
それぞれ根本を見てみれば、「筋肉の細胞」を変えるのと、脳の「神経細胞」を変える、という違いです。でも、それは違うものなのか?
筋肉も神経も、刺激が応じて変化し、刺激が無ければ衰え、ストレスが強ければ疲労し、ストレスから回復して強くなる。
その変化の仕方には、ほとんど変わりがない。
であるならば、フィジカルなトレーニングで科学的・定量的に体系化されてきたトレーニング理論は、そのまま「脳」を変える「ビジネス・トレーニング=人材研修」にそのまま持ち込めるはずだ。
と、僕らは考えています。
だから、人材研修は「フィットネス」なんです。
パーソナルジムと人材研修は、同じ仕事をしてるんですよ。
- はぁ… なるほど。
・・・
というお話を、初めて会った方にはだいたいしています。