模倣から入ろう!〜曲が作れない・イマイチに感じる人向け
こんにちは。
すとらげです。
今回は、曲が作れない・イマイチな人向けのアプローチの一つとして、
『模倣から入ろう!』
ということをお伝えいたします。
模倣=盗作=悪?
模倣と聞くと、盗作のようであまりのり気にならない人も多いかと思います。
折角作っても自分のものにならないし。
オリジナリティーがないとか。
ただ、スポーツやエンタメ、その他の業種もそうですが、最初は真似から入ることがほとんどで、体感していろんなことに気付き、勉強しながら、消化して新しいアイディアと組み合わせていき、自分のオリジナルにしていくことがほとんどです。
模倣することが悪いという考えは捨てましょう。
どこまでが盗作?
とは言え、人様の作った曲をそのまま再現して自作曲です!なんて言ってしまえは、これは完全に盗作ですし、それで少しでも収益を得てしまえば犯罪です。
しかし、コード進行や使っている楽器、セクション数や展開だけを参考にして作曲することは盗作ではありません。
また、テンポや拍子、キーもそうですね。
この辺を参考にしつつ、作曲をしていくのが良いのかなと思います。
オススメの模倣勉強の方法
僕があまり納得いかないジャンル、もしくは完成度を今後高めたい際に行っていた模倣方法を一つ紹介いたします。
それは、登場人物と大まかな曲のストーリーを模倣するということです。
少し伝わり辛いかもなので、手順をまとめて見ます。
①こんな曲が作れるようになりたという曲を選ぶ。
②その曲のセクション数を数え、番号をふる。
③セクションの番号ごとに、誰が何をしているかを書き出す。
④書き出した登場人物や役割を音にしていく
⑤全セクションに音を入れられたら整えて完成
こんな感じです!
実際自分がトライしていた例だと、
題材:エピック系ハイブリッドオーケストラ
セクション①
イントロ、8小節
ドーン(暗め)⇨金属的なショートリバース⇨カラカラ、中音、最後半分、中高音の派手め、キラキラの4種混合リバース⇨トランスフォーマー的ダウンFX
ハイピッチのアルペ小さめ、こもった汽車みたいな低音パルス8分
スネア的なパーパッション、こもったようなラジオっぽいので徐々に近づいてくる感じも小さく
セクション②
8小節
少し食い気味にどこドーン!
ギターイン パワーコードにしては高く聞こえるから、研究。
右高め、左低めで
シンセのアルペ。多分中低音と中音重ねて。
ベースシンセは16分アルペ。
徐々にハイピッチのアルペイン。
8小節目、中音リバース
少し後ろに豪雨みたいなFX、ラジオ系にした中音パーカッションを薄く入れる。
セクション③
8小節
②なりっぱなし
パーカッションドカドカしだす。
左右に広がる16分のパルスシンセ。
5小節目から、シュアーFX、ゲートもしくはスタッターうくす、2小節でパターン変わる。
セクション④
10小節
ガシャーンと、どんーと、シンパルが頭に鳴る
あまり濃くないドローン系薄く。
エピックパーカションのローパス、浮遊したギターのロングトーン
左右に広がる16分のパルスシンセ。
ハイピッチのアルペ
3、5、7小節目で低音ドーン軽く。
5小節目でザバーンみたいな音
7小節目に行く時、金属的な短いリバース。
後ろ暴風みたいなシンセ、少しリパース感も後半出したい。
5小節目から篭もったシンセのアルペとギター重ねるフェードイン。
2小節ブレイク トランスフォーマー的なFX
セクション⑤
8小節
オケイン
弦ビオラ、バイオリン8vaアルペ。
ベースシンセは16分アルペと同じ動きの気持ち薄めのやつ重ねる
ベースおく上げでも重ねる
頭にオケの定番っぽいエピックシンバル
だんだんだんだん2小節3拍目はアクセントなし・
中音ブラス、コードルート打ちっ放し、ギターも
2小節目にユニゾンでブラームスで追う。
5小節目にアラームイン
同じく、シュワーキュイーンのFX2種類イン(ややゲートでうねりつける)
8小節め、ブレイク。
⑥
8小節
頭シンバル
ホルンとヴィオラユニのメロ
ドラムどこどこ
ハイピッチのシンセアルペ
2小節間をシュワーでつなぐ
⑦
・
・
・
みたいな。。
若干自分しかわからなそうですが、こんなんで全然大丈夫です!
後はこれに沿って音を当てていったり作っていきます。
専門用語分からなければ、自分のイメージのつく表現でも良いです。
大事なのは、確認できた音がヴィジュアリックにイメージできること。
(あまり抽象的すぎると、翌日作業するとき何のことか全く思い出せないので雑すぎる書き方は注意!)
また、全体・そのセクションの主人公は誰なのか、または主人公は何人なのかをイメージできるとなお良いかもしれないですね!
ポイントは、なるべく登場人物数は正確に把握して書き出してください。
曲がイマイチな人の特徴として(自分もひよっ子ですが。。)音数が少なかったり、素音感が丸出しだったりします。
あまり表に出てこない音や、生楽器にレイヤーされているシンセ、効果音として薄く使用されているアンビエントにも注意して耳を傾けてください。
かかっているであろうエフェクターにも注意を向けましょう。
一見単純だったり、雰囲気や勢いだけっぽく聞こえても、一流の作家さんの曲はこの辺が細かいことが多いので、それを盗んで他の曲にも転用していけるようになるとベストです!
逆に、目立つ音数が多いけど細部に何も無いと、打ち込み感が強かったり、ハリボテ感も強く、曲単体では感動につながらないことも多いです。
(最初から単音で表現しようと思っている作品が別です。)
まとめ
インストを中心に考えてる僕の意見ではありますがいかかでしたでしょうか?
登場人物を探るという点では、意外な発見も多く、役割を把握することで、同ジャンル・多ジャンル共に次回作へ転用することも可能です。
また、登場人物や役割縛りで曲を作ると、作品がとっ散らかりにくく、完成までの迷いも少なくなります。
曲を作れない人の原因として、完成系が見えないという点も多く、ゴールの無いままダラダラと時間が過ぎていくことも多いので、参考にしていただければと思います。
次回もお楽しみに!