存在感抜群のサブベースの作り方
こんにちは。
すとらげです。
今回は、存在感があってコシのあるサブベースの作り方の解説です。
最後にサンプル曲で使用例がありますので、先にそちらを聞いて良さげなら参考にしていただければと思います。
サブベースとは?
こちらは数多のDTMerの方々が解説しておりますので、さらっと行かせてもらいますが、一般的に60Hzあたりより下の帯域で鳴らすベースのことを言います。
主に低域の補強で使用され、シンセサイザーのサイン波を使用して作られることがほとんどです。
何が最強か?
海外のメロディックダブステップであるような、サブベースだけでも存在感、空気感、艶、弾力を兼ね備えたサブベースです!
好みや作る曲調にもよりますが、メロディックベース系、チル系のEDMやepic系を制作してる時、何か足りないを解消できるかもしれません。
基本的なサブベースの作り方
今回はSERUMを使って解説していこうと思います。
オシレーター
まずオシレーターから以下を選択。
Aに、Analog_BD_Sin(Analog)
Bに、Dist Sub Dskperc(Digital)
各パラメーターは下のように設定してください。
この時、オシレーターを2つ用意する理由ですが、オシレーターBが100Hz以降での力強さや存在感の補強の役割りになります。
オシレーターAだけだと、欲しいポイントがかなり痩せているので、オシレーターBのLevelを調整してそこを埋めて行くイメージです。
この際オシレーターBが大きすぎると、音が硬く聞こえたり、ミッドベースとぶつかったりするので注意してください。
またこの時、Bの下の方にあるSYNCを揺らしたいので、LFO1を下の設定でアサインしてください。
rateに何かアサインされてますが、結局使わなかったLFO3が繋がっているだけなので無視でOKです。。
フィルター
続いてフィルターは下の設定。
高域は後半で別プラグインにてカットします。
この時、LFO1でcutoffを微かに揺らしたいので、下の設定でアサインしてくださ。スピード・幅は後ほどお好みで!
ノイズ
本来ノイズは入れなくても良さそうですが、後の処理で効いてくるような気がするので、あえて使っています。
ヴォイシング
ヴォイシングは以下のように、monoでlegatoで設定してください。
メインエンベロープ
FX
今回はディストーションのみです。
挿す理由は、歪みを出したいというよりは、倍音を付加して音の厚みを出したいというものです。
HYPERも空気感出そうですが、後述の処理との兼ね合いで滲むのでこのサウンドでは見送ります。
タイプははTubeを選択。
エンベーロープ2を使って少しモワッと感を。
シンセの設定はこんな感じです。
matrix、global、MODは今回使用していません。
ここからが本番!エフェクター設定
インサートはこんな感じ!
メッサ挿さってます。。
使うエフェクターは上から順に、
1.EQ
2.OTT(マルチバンドコンプ)
3.MICRO SHIFT(ステレオコーラス・エフェクト)
4.ステレオイメージャー
5.ダイナミックイコライザー
6.リミッター
です。
1.EQで不要箇所を削る
2.コンプで潰す
3.無理やりステレオ感を作る
僕はSoundtoysのMICRO SHIFTがすごく好きなので使っていますが、ステレオコーラス・エフェクト的なものなら、他で代用しても問題ありません。
ただ、かかる周波数を大まかにでも選べるものをおすすめします。
理由は、サブベース本来の低域部分が滲むと音像が不明瞭になり、役割を果たせなくなります。MICRO SHIFTの場合はFOCUSで250付近より上にかかるように設定しましょう。
4.ステレオイメージャーで広がり調整
3で広げた音像をさらに3バンドで調整します。
140Hz以下は完全にmonoに。
画像だと見辛いですが、次の区切りは400Hzです。
これもozoneじゃなくても大丈夫です。
5.ダイナミックEQで出過ぎる箇所を叩く。
音程によっては少しうるさくなる部分もあるので、そこを抑えるようにしましょう。
キーによって異なるので、曲ごとに調整は必要となります。
4バンドは使えるものがいいと思います。
6.リミッターで軽く抑える
リミッターはDAW付属ので十分です。
−1db程度リダクションさせる設定にしています。
曲と合わせての音
実際に曲と合わせて聴いてみましょう。
なお、スマホ等だと低音が分かり辛いのでヘッドフォンはスピーカーを推奨します。
いかがでしたでしょうか?
単音で聞くと若干歪み感がありますが、混ざると丸く弾力があり、艶があり存在感もあります。
歪み方が好みではない場合、SERUMの設定でタイプを変えてみて色々試してみてください。
音が多くなってくるセクションでは、ややボワッと感が出る場合があるので、その際はステレオ系のエフェクターをバイパスします。
基本のサブベースと比べ劇的な差は出ませんが、こういう僅かな差でも各トラックでこだわることで、最終的な音像に大きな差が生まれることもあります。
他にももっといい音する方法もあると思うので、皆さんも基本をベースにしながら、楽しく音をいじってみましょう!
それでは、次回もお楽しみに!
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