教科書代わりにも!?強力ソフトシンセAVENGER!有料でも買っておけシリーズ
今回は有料でも買っておけシリーズということで、揃えておくとかなり便利で活躍するプラグインを紹介します。
第一回目は
Vengeance Sound Avenger
Avengerとは?
2016年末に発売と最新感は薄いですが、EDM、エレクトロサウンドには抜群の相性で、追加プリセットも充実したソフトシンセ。
オーディオを読み込めたりレイヤーごとにアルペジエーターを分けたり、なんとドラムのシーケンスも構築できる多機能ぶり!
詳細はこちら⬇︎
それでは早速、メリット・デメリットについて感じたことを書いてみます。
先にデメリットから行きます。
デメリット
1、重い
はい、重いです。。
SERUMの感覚で立ち上げると、Macがだんだん必死になってきます。
多用する場合、オーディオに書き出すか、CPUの負荷を分散させるVIENNA ENSEMBLE PRO側で立ち上げるなどで負荷を回避しましょう。
2、人によってはわかりづらい
SERUM、massiveと比較するとできることも多い分やや使いにくいかなと感じました。
ただ、これは慣れもあると思いますので一概には言いづらい部分です。
メリット
次はメリットです。
個人的に買って良かったと特に思うポイントを解説していきます。
1、出音がいい
とにかく出音がいいです。
プリセットをそのまま使用しても音量調整でそのまま使えることが多いです。
他の人気シンセ、massiveやSerum、Spireに比べずっしりとして太さがあるにもかかわらず、混ざりが良いのも素晴らしいです!
重いだけある!
2、ドラムのシーケンスを作れる
シンセサイザーではありますが、ドラムの音色用意されていて、シーケンスを作ることができます。
これも出音とバランスが抜群!
シーケンスだけで聞くと、少し薄いかなと感じるのですが、他のトラックと合わさると必要なところだけきちんと出ていて耳障りも気持ちいいものが多いです。
もうそのまま使えてしまうレベルです。
ロール機能を使えたり、シーケンスのセルごとにピッチ、音量を変えたりも出来てかなり重宝します。
また、もともと持っているサンプルも取り込めるので、お気に入りのサウンドを組み合わせてオリジナルのシーケンスを作ることも可能です!
3、プリセットが豊富
もともと900を超えるプリセットが入っていますが、追加プリセットを購入することで各ジャンルに即戦力で対応できるサウンドをさらに加えることができます。
アルペのプリセットや、ウェーブテーブルも一般的なものからデジタルのものまで豊富なので、いろいろな音作りができます。
4、ジャンルごとの作曲方法を学べる
これなんだ?思うかもしれないですが、ソフトシンセなのにジャンルごとの作曲方法が本当に学べます!
どちらかといえば、音の積み方がわかるといった方が適切かもしれないですが、まずは下のYouTubeチャンネルを確認して見てください。
拡張音源のデモソングが流れていて、どれもなかなかクオリティーが高いです。
ここで注目して欲しいのがサンプルの流れている間に、画面上に拡張音源のどの音を使用しているかが表示されています。
これを確認しながら音を積み重ねることで、そのジャンルではこういう構成音なのか!ということを知ることができます。
また、ワンノートでシーケンスを組んであるプリセットでも、レイヤーが分かれているので、ソロにした上でそれぞれ確認していくと、各パートがどんな動きをしているかわかります。
エレクトロ系の音楽はレイヤーがものを言います。
基本EDMはコード進行フレーズ共に耳コピの難易度は低いですが、音色を耳で判断するのは難しく、上級者出ない限り、どう音が積まれているか聞き取れなかったりします。
今回の方法を使えば、自分があまり研究してこなかったジャンルでも、ある程度の構成音やそれぞれの音の役割を把握することが可能です!
音の役割を把握できれば、そこからオリジナル曲も作れるようになりますし、違ったジャンルへの転用にも使えたりします。
YouTubeで国内外いろいろな方がhow-toを投稿していますが、意外とレイヤー部分や細かくなっている音を十分に解説している動画は少なかったりします。自分の求める雰囲気に仕上がっているものなかなかなかったりします。
なので、拡張音源がやや高いですが、授業料だと思えばそこまで高い金額には感じないです!(今クリスマスセール中なのでチャンスかも!?)
まずは公式YouTubeチャンネルで作りたいジャンルのデモ曲を探して、その中で自分の求めるものがあれば、購入してみてはいかがでしょうか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
基本的には重心の低めの音色なので、SERUMやSpireを持っている人にとっても違った音を作り込めると思います。
これの2分あたりから入るセクションのグリッチバーツみたいなのとかほぼこのシンセで、
2つ目のトランスもメインリード、ベースはフルアベンジャーだったりします!
あと、拡張を買わなくても、もともと用意されているドラムやシーケンスパッチもバランスのいい作りなので、各パーツの音量バランスにも注目してみると、DTMスキルの上達につながると思います。
年に2回くらいはセールをやるはずなので買うならセール時に!
それでは次回もお楽しみに!