ノリツッコミとは
ノリツッコミの例(筆者作成)
A(ツッコミ役):「ねえねえ、ちょっと消しゴム忘れたから貸してくれる?」
B(ボケ役) :「いいよー、はいどうぞ」(ハサミを渡す)
A(ツッコミ役):「ありがとー、この消しゴム持ちやすくて使いやすいわー、でもちょっと紙がボロボロになってくるね」(ちょっと困った顔)
B(ボケ役) :「え、大丈夫?」(心配しながら見守る)
A(ツッコミ役):「ってこれはハサミやん。消しゴム貸してよー」(ちょっとキレる)
B(ボケ役) :「あ、ごめんごめん、間違えた。消しゴム、消しゴム、、はいどうぞ。」(鉛筆を渡す)
A(ツッコミ役):「ありがとー、そうそうこれこれ。めっちゃ字が書けるわー」(ワクワクした顔)
B(ボケ役) :(興味津々で見守る)
A(ツッコミ役):「ってこれは、え・ん・ぴ・つ!俺は字を消したいんや!また書いてどうするねん!はよ消しゴムよこせ!」(キレる)
ChatGPTにノリツッコミを教えるプロンプト
ただし、何も教えずノリツッコミを使った漫才作成を依頼すると・・・
全然面白くないし、そもそもノリツッコミの概念を理解しているかも疑わしいです。そこで、ストーリーラインを限定して指示することにしました。
ストーリーを限定すると理解できたようです。ノリツッコミのノリの部分を長くするよう指示をし、GPT-4にいくつか漫才を作ってもらいました。
GPT-4作成ノリツッコミ漫才(1):携帯電話
なかなか良いですね。ビデオ通話でリモコンを裏返すあたり、中々のセンスです。素質ありますね!
GPT-4作成ノリツッコミ漫才(2):マグカップ
GPT-4作成ノリツッコミ漫才(3):鎮痛剤
GPT-4作成ノリツッコミ漫才(4):USBメモリ
まあまあの出来ですが、口笛って物じゃない気がします。口笛について理解出来ているのでしょうか。聞いてみました。
結果、GPT-4は間違えを認め、別の物でノリツッコミを提案してきました。
考察と今後の展望
ChatGPTに大きなストーリーを指定し、ストーリーのバリエーションを付けるのは出来るようです。
ストーリーのフォーマットを作成し、バリエーションをChatGPTにブレストさせ、その中から選ぶといった使い方をすると小説や脚本作成の助けになりそうです。
鉄板ノリツッコミネタとして物の貸し借りで行いましたが、個人的に好きなのは「ドラえもんのノリツッコミ(というか定番のボケ)」です。特にドラえもんの映画のような長編作品で見られるネタで、例としては、下記のようなパターンです。大変なことが起きているという情報を聞いて、脳で処理されて感情的な反応が出るまでに時間が掛かるというネタ。一旦スルーするやつ。
しずかちゃん「大変よ、大変!!」(慌てた顔)
どらえもんとのび太「なに、どうしたの?」(キョトンとした顔)
しずかちゃん「すぐそこに宇宙人が攻めてきてるの!」
ドラえもんとのび太「へーそうなの」(特に驚かずそのまま何かしてる)
ジャイアン「どうした、のび太?」
のび太「え、しずかちゃんが宇宙人が攻めてきてるって言うんだけど」
ジャイアン「なんだ、宇宙人か」(ピンときてない)
(しばらくの間)
ドラえもん・のび太・ジャイアン一同「ええええーーー!!!大変だ!!」(急に驚く)
この定番ネタをChatGPTに教えるにはどうしたらよいか、次回の課題としたいと思います笑