陪審員2番 Juror#2
今年の1本目はいきなり94歳「クリント・イーストウッド監督引退作品」ときました。なのにロードショー公開なしで、U-NEXT独占配信。昨年12月20日から配信されていたのに、観逃すとは、なんたる失態でしょうか。
居ても居られず即鑑賞。
いやはや参りました。エンドロール中しばらくフリーズしました。えも言えぬ感動、ラストはイーストウッドの真骨頂発揮です。
タイトル通り陪審員の映画ですが、名作「12人の怒れる男」に負けない映画だと感じました。
冒頭からの「ヒリヒリ感」もハンパない。裁判もの映画でありながら上出来過ぎるサスペンス。彼の作品の中では間違えなく上位にランクインです、私個人として。
マッド・デイモンの「レインメーカー」とも違う。裁判映画の新分野ではないでしょうか。94歳にして開拓しちゃうなんて。恐ろしいです、イーストウッドは。
劇場公開されないのは、前作「クライ・マッチョ」が興行収入大コケだったので、ワーナーブラザーズが見捨てたらしいです。御大に対してもアメリカらしいドライさです。でも、ワーナーさんの判断は大間違えですね。
94歳、1930年生れです。映画が心の底から好きなんでしょうね。同じ時代に生まれて幸せだと、月並みな感想しか出てきません。ウチにも同年齢の元気な老女がいますけど、長生きモードに入ると、人間の生物としての威力とそこジカラに感じ入った正月でした。