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職場と野球のナンセンスなあるある
しばしば職場と野球で起こっているナンセンスなあるあるを検証していきます。
残業で残っている者は偉い
これは未だに残っている文化です。定時を過ぎてからねじり鉢巻きをまいてやり出すような場合も散見されます。また、月の残業時間数が賛美されるような風土の職場の場合、労働生産性度外視の働き方が良しとされ、完全にガラパゴス化してしまいます。
当然、所定労働時間より残業時間の方が「人件費」は高騰します。しかし、朝から働いて、時間が経てば経つほど、集中力や創造性が増してくることは多いとは言えません。これは、クロノタイプ(夜の方が力を発揮する)によっては、妥当な働き方なのかもしれませんが、人間の歴史を紐解いても朝起きて、日が沈むと寝る生活をしてきた経緯からも夜型が多いとは言えません。
また、集中力が切れている状態であれば、仕事の話から脱線し、無駄話などが生まれてくることも否定できません。しかし、クリエイティブな職業(創造性が必要な仕事)であれば、雑談が源泉となり、新たな発想が生まれることもあるでしょう。よって、雑談が全て悪ということではありませんが、そのような職業でない限り、生産性が担保されているケースは少ないと言わざるを得ません。
フライを打ち上げるのは悪?
日本ではゴロを転がせば、
・土のグラウンドが多くエラーが出やすい
・特に軟式野球ではゴロは弾むので捕球し、送球するまでに時間がかかるのでヒットになりやすい
・そもそも捕球し、送球し、送球を受けた選手が捕球の3段階で一つのアウトとなるゴロに対し、フライは捕球のみでアウトが完結するので、味気ない攻撃になる
などの理由が多くを占めると考えます。しかし、上に挙げた理由は全て相手に目線がいっていると言わざるを得ません。相手やウラウンド状況に依存して素振りをする選手はいないでしょう。
また、「安打率」という指標があり、(世代など全てがあてはまるわけではありませんが)
内野フライ<ゴロ<外野フライ<ライナー
の順で、示されています。よって、ゴロで野手の間を抜き、ヒットにすることはそう簡単なことではないということです。
とはいうものの、フライを打ち上げなさいということではなく、まとめとしては、極端にゴロ打ちに固執し、良さ(例えば遠くへ飛ばす能力を持っている)を消すようなことがあっては本末転倒ということです。
最後に
残業時間もフライの問題もその組織を預かるトップの考え方に(部下や選手は)左右されてしまいます。そのためにも、トップを預かる者は常に自己研鑽を積む責任とプライドを持つべきです。