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楽天株で経験値を獲得した

試しで株を買ってはいけない

 楽天証券に口座を開いて、新しいおもちゃが手に入ったので、ついうれしくなって、「株を買ってみたくなり、楽天よく使ってる、三木谷辣腕家だよね!」という感じで楽天(今は楽天グループと名称変更)株を買ってしまいました。今思い返しても何を思って買ったのか全く分からない。どきどきした覚えしかない。会社四季報買って読めと当時の私に言いたい。この楽天グループ株でいろんな経験することになるなんてこの時は思いもしませんでした。最近楽天株を無事売り払ったので、プラス収支だったことすらだめなだめだめ取引こそ参考になるのではと思い投稿します。

え、なんで思考停止

 楽天株を1,000円ちょいで買って一旦は1,500円まで上がったのですが、決算が悪化、そこから2年間下落につぐ下落、一時期は500円割れまで逝きました。
 みるみる下落、どうしていいかわからず、出た!思考停止。
その頃何を考えたかをメモから思い返すと
 「購入時は、楽天の成長力と三木谷を信じて買った。楽天でかすぎてつぶさないよね。ほっときゃ、そのうち上がるでしょ。」
というようなことを当時思って、ほかってました。ばかだよねー。

楽天グループの株価と出来高(週足)

昨年4月辺りの思い

 短期、中期、長期、信用売りなど自分なりにいろんなことを試してみた結果、キャッシュリッチ高配当株を長期で持つのが一番自分の投資スタイルに合っているという結論。一周回って、「お金の大学」で紹介されているお勧め投資方法かい!とは思いましたが、やってみないと気が済まない質なので。
 「楽天グループ株は大型株だが、配当金4.5円/株で高配当ではない。しかも資金繰りに苦しんでる。投資スタイル外だ。売り払って他の投資に資金を回したい。すぐにでも清算したいけどお金はできる限り回収したい。」
と思い始めました。

回収作戦

 回収は、短期投資のルールで実施することにしました。ズボラ株投資:草食系LoK著をまねして実践するだけでけどね。あくまでまねで違うものになってますが。
 でも変に長期投資の検討を引きずっていて、「株価的はかなり下がっていて下値余地が少ない。だめな可能性は倒産した場合だけ、その場合、他社が買って楽天のめっちゃ好採算の会社だけをおいしくいただくのでは。ただ、復活して千円に行くにはかなり時間がかかる。あんまり推奨されてないけど、クライマックス後にナンピンして、購入単価を800円以下に下げて、千円手前で清算しよう。」というようなことを考えてました。

楽天最悪期突入、公募増資連発、ネガティブ発言

 楽天公募増資連発~郵貯株連れ安のニュース、ユーチューブでもホリエモンなどによる楽天に関するネガティブ発言が引っ掛かり始める。最初つい見ちゃったせい? また、同じような発言している「井川意高てだれと思って調べたらホリエモンと共著で本出してる。なるほど」と思いました。この時は「もうすぐ、セリングクライマックス近いのかな」と思ってました。その後、出来高激増した典型的なパターン出現した後、上がるのを確認して購入しました。
 もう1年近く前なので賞味期限は切れていると思うけど、中田敦彦氏の作品はいろんな示唆に富んでいる傑作です。楽天グループに興味がある方はユーチューブで一度見ることを推奨します。

決算に改善が見られた+三木谷さん天才!

 直近の決算で、赤字が大幅に改善したことと、配当を100株で楽天モバイル1年間分の優待に変更したことで暴騰しました。ただの配当取りやめだと株価に影響でそうですが、楽天モバイル1年分にすればキャッシュの目減りを抑えられて、しかも、楽天モバイルに加入してくれるかもというすごい作戦です。月3,000円と仮定すると、年間36,000円が60,000円(1株600円想定)ちょいで買えます。(ただし、今年は既に持っている人のみ、来年実施有無は不明)
 10万円(1株1,000円)くらいまでなら個人投資家で楽天モバイルを使いたい人は、株を買ってくれるかなという想定です。「その手前、900円ちょいがねらい目、でも欲張らずに900円近辺でも売ろう」と考えてました。

やれやれ売り

 三木谷さんの作戦が当たって楽天グループ株が暴騰したため、当初予定通り、とんとんで株を売りました。やれやれ売りですね。売ってしまったら、気分がすっきりしました。

振り返り

 今回の経験値を整理した結果が以下の通り。

  1.  負けてもあきらめがつく金額だったのは最高に良かった

  2.  情報を第三者的に聞けたのは良かった、たぶん、いらない情報だった

  3.  せめてマイルールを決めて買うべきだった、売るルールがあれば最高

  4.  配当、業績以前に会社の持つネットキャッシュが優先する 私的には ネットキャッシュ>配当>利益>売上

  5.  広瀬隆雄氏の言ってる「決算はくせになる。決算がよければ買い、悪ければ売り」が正しいかも

  6.  長期投資のマイルールをキャッシュリッチ配当株に決めた段階で売るべきだった。長期投資としては終結が正解。前の玉が残って重荷になっているから物理的にもメンタル的にも難易度が上がっている。不要なマイナス株は断捨離ですね。運気がアップします。

  7.  6項の理由で、プラス収支で終わったことが誤った成功体験として認識され、次の取引に影響を与えると思います。

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