ちょっといい音で聞きたいだけなのに その2
はじめに
ちょっといい音の課題事項を調査し、検討しました。ちょっといい音で聞くというよりもどちらかというと、音響が原理的にどうなっているのかの方に興味移動中です。昔不明だった疑問がそうなっていたのかとわかるのが面白い。今のところ音の良し悪しに大きく影響するのは、
「スピーカー=音源>部屋>その他音響機器」のイメージでしょうか?
音量86dBが他家に迷惑になっていないか調査する
REWでピンクノイズとスイープ音を86dBで再生し、リビングの窓の外50cmほどのところで、騒音計で測定しました。
86dBで再生した場合、ほぼ50dB以下の音量であり、耳で聞いても大した音量になってなくて、他家の迷惑にならない音量であると判断しました。高断熱は音も通しにくいんですね。ただし、家の人からは86dBはダメだしを食らったので、76dBくらいまでが出せる限界音量でしょうか。
86dBという大音量で聞くという概念は初めて聞きましたし、音圧の幅が大きいことでいままで聞こえなかった音が聞けると言われても私的には無理かも。家を建てた時にオーディオ対策など欠片も考えなかった非オーディオマニアの私、大音量で聞きたければ「大音経※1の教えに従ってヘッドホン」・・・妥当な結論だと思います。
※1 Frieve-Aさんの唱える音響経典、心の問題に触れていないので、迷える衆生に響かないかも知れません
暗騒音の原因を特定して対策できるかどうか考える
リビングの部屋で、サウンドレベルメータを使って測定した結果は、表1の通りでした。この時の、REWによる暗騒音の測定結果は図1の通りです。結果はエアコンの音が最も大きく、前回原因を疑った換気音は、あまり影響ありませんでした。エアコンの影響凄いですね。住環境優先のリビングである限り対策は不可能ですね。
ONKYO CR-N765+TEAC LS-H265とPMX900との違いを調査する
設置環境を整えるために、TV台にミニコンポを設置して、1m離して測定しました。ONKYO CR-N765+TEAC LS-H265(以下H265と呼ぶ)とパナのPMX900の周波数特性(以下f特と呼ぶ)を測定しました(図2)。
いい音(=好みの音)を奏でるスピーカシステムとは
ここでf特と好みの音に関係はあるのかということが気になってきました。案の定、「創造の館」さんが紹介してくれていて、
上記によれば、リスナーが好むのは、最も平坦で滑らかで、最も伸びのあるf特を持つスピーカだそうです。
そういう観点でf特を見るとH265の方が、微妙ですが低音が伸びていて、全般的にでこぼこが少ないという風に見れて取れます。
図3にPMX900左とH265のDistortionを示します。わかりずらいですが、黒色の線がTHD(全高調波歪)で茶色の線がNoise floor(暗騒音)です。図3の左図PMX900が結構歪が大きいのに比べて、右図H265はTHDがほとんど暗騒音に埋もれている感じです。
PMX900自体はcreative時代に比べてすごい良い音でパソコンでBGMを流す分にはベストマッチだと思ってます。便利さも考慮すればPMX900一択だと思います。しかし、amazon musicをH265で聞くとオーとなりますがPMX900はそこまでいかない。ONKYO CR-N765を買った頃流行っていたDLNAの規格が廃れて、Bluetooth, USB, Google Homeなどに移行してきているので、断捨離しようと思ってたのに、うーん・・・。