Tiny Soldier

2021年にリリースされた最新アルバム『FREEDOM ONLY』に収録されている楽曲。
シングル曲ではないが、アルバムよりも先行してファンは耳にしている。

2020年5月、GLAYはデビュー25周年の集大成として、東京ドームをはじめとしたドーム公演を控えていたが、コロナにより中止を余儀なくされた。

ただ、GLAYの底力により、ドーム公演に替わるプレゼントをファンに届けてくれた。
それが横浜の大桟橋でのライブ。

その時にひっそりと披露されていたのが、このTiny Soldierだ。

正直、この時はさほど気に留めるようなことはなかった。
アルバムに収録されているのを聴いても、特に感情が震えるということもなかった。

それが、『FREEDOM ONLY』を提げたツアーで生で聴いた時の衝撃たるや!
サビ前のHISASHIのギターが掻き鳴らされた後のTERUが発した歌声に、体が芯から痺れた。
胸が締め付けられるような感覚になり、ぎゅっと胸の前で手を組んだことを記憶しているほど、体が普段経験しない状態に陥った。

こう言葉にしようとしているが、それは到底かなわぬことであることも理解している。それほどに、あの衝撃(という単語をとりあえず置いてみる)は表現ができないような感覚だった。
あれを的確に表現できる人がいたら、是非とも教えていただきたい。

その後、WOWOWでもオンエアされたし、パッケージ映像にもなったが、あの時の感覚の再現には至らなかった。
生でこそ味わえる感覚、ライブだからこその価値。この楽曲においては、それを強烈に教えてくれた。

話が少し逸れるが…
ライブの空間を常に支配してしまうTERUの歌声は、50歳という年齢を感じさせず、未だに進化を続けている。
客席の反応をバネに、さらに高く跳ぶ彼の歌声は、ライブ後半にどんどんと伸びやかさを増していく。

Tiny Soldierは、しばらくライブで聴くことはないだろうが、次に聴いた時には、また心が震える感覚を期待せずにはいられない。

https://www.youtube.com/watch?v=dQpCGxhCw8w


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