イントロ聴くと、大きな声でキャーって言いたくなる
月に祈る
初めて聴いたのは、風邪をひいた私の退屈しのぎとして兄がカセットテープにダビングしてくれた『BEAT out!』を聴いた時だと思うが、「月に祈る」の1曲前の「Together」の衝撃が強すぎて、初めて聴いた時の興奮は記憶にない。ただ、この特徴的なイントロを結構ライブでは耳にしているような気がしたがそこまで数は多くなかった。ただ、ライブ本編の中盤とかで演奏されることが多くて、そこから怒涛の暴れる曲ラッシュとなっていくよう立ち位置で演奏されているイメージ。GLAYっぽいし、ヴィジュアル系っぽさもあって、90年代感があっていい。
楽曲の中での聴きポイントはそれこそ色々あるが、まずは、イントロ。というか、TAKUROのギターがど頭鳴ると、客席はキャーーーとなる。他のガッ曲に間違えようもなければ、インパクト強い楽曲なので「これなんだっけ?」とはなりにくい。存在感強め楽曲。TAKUROオンステージの終わりを告げるジャーンも、ちょっと妖しさを醸したまま、ドラムのジャカジャカが楽曲を加速させる。とにかくドラムの打ち方がスピード感あって、TAKUROギターとのギャップからの抜け出せないまま、引きずられていくような感覚で必死にTOSHIのドラムのリズムに乗ろうとする。ここまでの流れは、ライブではいつでも一緒。特にTAKUROギターの余韻に浸っていると急発進されて、そのまま引きずられていくわけ。なんかこういうところとかも、ヴィジュアル系っぽさがムンムンしていて、心地よい。ドラムが裏打ちっぽい感じも焦燥感があって好き。
そして、TERUの「Woman」よ。この声の出し方は反則でしょ。ダメダメ、一気に今度はそっちサイドに引きずられて言ってしまう。TERUのこう言うふファルセットと地声の間っぽい楽曲から醸し出る色気って、昔も今も変わらないんだなと思う。どうして、TERUのあの声を聴くと、身体中の細胞が震えるような感覚に陥るのだろうか。TERUは昔から、この声を理解して出し分けていたのか、それともメロディや歌詞、演奏に導かれるように歌った結果なのだろうか。キー的には、普通に地声だって歌えるだろうが、それでもやっぱりあそこは、あの声じゃないともう、始まった感じはしない。
そして、サビの2回目に
上記の歌詞を歌うときに、♪あなた〜のあたりギュンってキーが上がるところ、なんかTERUが仰け反るって声を絞り出そうとしているところもまた色気。でもその音が今だに出るし、なんなら収録音源の頃のような緊張感がなくなったことで、肩の力を抜いボーカリストとして楽しんでいる姿には、「成長しているんだな」という気持ちを興させてくれる。
間奏のギターのユニゾンとか、大サビ前の4小節くらいで流れるように入ってきて空間を持っていくくらいのインパクトあるベースとか、ライブの場合のアウトロがGLAYっぽさ全開で大好きだし。
ゴースト楽曲ではないから、次のツアーの出番はないかもしれないが、準々レギュラー枠くらいに入れたのか、月に祈っておくとしよう。
TERUが襟付きシャツとジャケット着てるw
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