2年後のヴェネツィアに向かって
WE♡HAPPY SWING
そう、この楽曲は、GLAYのファンクラブ「HAPPY SWING」のことを歌っている。ただただ、楽しくて幸せな気持ちになる楽曲。たった一人に向けて書かれた曲ではないけれど、ファンクラブ会員一人一人が自分のことを歌ってくれているなと感じられる楽曲だ。収録音源は、ファンクラブ会員向けライブでの演奏された時のもの。ライブで初めて披露してくれたのだが、初めて聴いた会員のほぼ全員がすぐに楽曲に馴染めたことだろう。その時の空気感が凝縮されて、パッケージとしてリリースされた。
この楽曲は、サビでロゴについて唄っているが、ロゴは手に植物を持ったシンプルなデザイン。これ、TERUがデザインしたんだっけ?
HAPPY SWINGER(ファンクラブ会員の呼称)たちにとってはお馴染みのこのロゴを歌詞にするとこうなるのかというのは、新しい発見だったりもする。そう、このロゴは、ちゃんと小指が天をさしているのだ。
リズムやテンポが心地よくて、自然と体が動いてくる楽曲でありながら、さらにライブ中にはTERUが「Jump!Jump!」なんて客席を煽ってくるもんだから、どんどんと会場がヒートアップしていくし、楽しさメーターが上がるアドレナリンがとめどなく放出される。ライブで楽しすぎて、ふとその状態が幸せだなと思うと、その瞬間に涙が噴き出てくるのだが、この楽曲をライブで聴いていた時はまさにそんな状態。楽しくて手を振り回して暴れているのに、なぜか泣いているというこれ以上ない矛盾している状態。しかも、このライブの時は、まだ声も出せなければ、ライブ中のマスク着用が必須だったので、涙でマスクがぐしょぐしょになったことを憶えている。
ファンクラブに入る理由はさまざまだと思う。ライブのチケットの先行予約ができるということは、大きな理由の一つではあるし、ファンクラブ会員のみが得られる特典だって入会の要因となる。でも、GLAYの場合は、ファンクラブ会員になることで、一層高次元でのコミュニケーションがとれるような気がしていて、そして、会員のことを大切にしてくれていることが伝わってくるから、会員であることがある意味での誇りのような、勲章のようなものだったりもする(あくまで私個人の意見です)。もちろん、会員ではないファンと区別をするためのものではないし、ファンクラブ入会如何でファンに優劣をつけることはしない人たちだ。だからこそ自身で決めて入会していることに胸を張っていたいと思う。
ファンクラブもアニバーサリーイヤーの概念があり、2026年が設立30周年の記念の年。その年に、イタリアはヴェネツィアのサンマルコ広場でファンクラブライブをやるという夢を掲げている。ファンクラブは2年後のヴェネツィアを目標に粛々と準備を進めていることだろう。
考えただけで、心が弾む。