長い長い道の先に何があるか?思いを馳せる

WASTED TIME

ついつい鼻歌を歌ってしまうTOP5には入るだろう楽曲。特にサビのメロディと歌詞のシンクロ具合が絶妙で、鼻歌を歌っていても心が踊る感じ。
鼻歌でも心が軽くなってくる。
それもそのはず、イントロからずっとずっと右肩上がりに曲のテンションが上がっていくようなギターと、シンセサイザー(かな?)がジャーンと奥の方で鳴っているのが、南の暖かい地方や国のどこまでもまっすぐに伸びる道路を彷彿とさせる。それはきっと歌詞でしっかりと情景を描いてくれているから。この言葉の当て方が絶妙だ。

Summer Breeze シュロ越しの景色を乗せて一人走るガブリオレ
もう少し 答えは先延ばしでいい 別に避けた訳じゃない

T-バード アクセル緩めないままで 200マイル流れてく
Shore Break 崩れた波間へと遠く 飛行船が消えてゆく

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キーワードは車。車を走らせた描写と心の移り変わる表現の機微。芸が細かいです、TAKUROさん。

この後の歌詞に、夏が終わりを告げようとしているという内容があるが、夏の終わりの物悲しさのフォローも抜群で、メロディと歌詞がそれこそ一体となって、この楽曲のゴールを目指してただひたすらに、物語が展開していく。

視界のもっとも遠いところにまで発想を飛ばすと、一つの映像が出来上がる。歌詞に書かれていることに、忠実な映像。人によっては思い浮かべる場所や時間帯、その日の天気などが異なるため、実際の絵にしてみたら、全然違うアウトプットになるとは思うが、歌詞をまっすぐに捉えた結果の描写ではあることには真理なので、あの歌詞の中にイメージのタネは蒔かれていたことも明確だ。

アルバム『GLAY』の3曲目。ある意味で、アルバムの今後の展開に関わってくる重要な立ち位置。1曲目、2曲目を受け、バトンを引き継いだ「WASTED TIME」は見事に役割を果たしている。3曲目に、このようにメジャー調でどこかに切なさを含んだ楽曲がきた場合は、割とその後の展開に大きな波がないことが多く、それを象徴するような楽曲だと思う。

「バイビー」という表現が2番サビでされているが、最近吾子がなぜかバイバイと言った後に、「バイビー」という。それを聞くたびに、頭の中で2番サビがリフレイン。だから鼻歌が増えたのか。

人生はEndless Journeyなのだ。今日も鼻歌を歌って行こう。


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