自然と自然の中に溶け込める。真骨頂を究めたり。

JUST FINE

最近リリースされたものだという印象を抱いていたら、もう5年も前の楽曲だった。時の経過は早い。
今年2024年のアニバーサリーイヤーの大きなイベントの一つとして、6月8日(ボーカル:TERUの誕生日)と6月9日にメットライフドームでのライブが決まっているが、5年前の夏にも25周年記念ライブとして、同ドームで2DAYSのライブが開催され、そのライブに先駆けてリリースされたのが、この「JUST FINE」を含んだGLAYの代名詞「G4」シリーズ。25周年の冠を被った楽曲とも言える「JUST FINE」は、GLAYまっしぐらの気持ちの良い楽曲。わかりやすくGLAYの要素がたくさん詰め込まれていて、耳馴染みが良い。GLAYの楽曲を聴いたことがある世代の人にとっても、GLAYの楽曲であることはすぐにわかるのではないか。25周年を盛り上げる楽曲、テーマソングとしては、申し分のない楽曲だと思う。

ただ、他の楽曲と構成がちょっと異なる。1番が終わる2番にいく前に、間奏のようなアプローチがある。特にツインギターのユニゾンやギターソロのようなバンドサウンドが存分に味わえる箇所が、早いタイミングで現れるのは、GLAYの楽曲の中では稀だ。通常は2番が終わり、大サビに向けてのタイミングか、もしくはDメロ前後であることが多い。2番のサビが大サビの役割も兼ねているところからこのような構成となっているのだろうが、早いタイミングでのギターアプローチは、気持ちの盛り上がりを前倒しでもってきてくれるので、楽曲の前半で気持ちを最高潮にもっていくことができる。ライブも意識した上での構成なのだろうか。ライブで映えないわけがない。

MVが透き通った海を横に浜辺でメンバー全員が演奏しているシーンがあるが、私個人としては、海よりも山っぽいというか、色ならば青よりも緑を想起させる楽曲だと思っていた。途中、メンバーソロカットが挟まれるが、TERU以外のメンバーの演奏シーンの背景が近いかな。山の中の緑に囲まれた場所で、光合成をする植物が発する酸素を吸って、木々の隙間から差し込む光に目を細める、その一連の動作がハマる楽曲。生きていることの喜びを、自然の中に還ることで思い出す。それを楽曲にすると、こういう楽曲になるんだろうなと思ったりする。
ただ、海のシーンを否定したいということではない。南国っぽい景色に、北海道出身のメンバーが馴染んでいる様子は、長年ファンをやっている身からすると、心が穏やかな状態にしてくれるなとしみじみ感じる。

今年は、6月のライブに先駆けて5月にニューシングルがリリースされるとのこと。
どんな楽曲になるのか。
25周年同様、王道からの進化系でくるのか、それとも20周年の時のように、各メンバーの特色を前面に押し出してくるのか。

2024年は楽しみが尽きない。

#GLAY #JUSTFINE #G4 #25周年

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