本当に伝えたいことをストレートに伝えられる強さが好き
Only one , Only you
30年以上、あたためられて世に出る楽曲もあれば、生きている時代の出来事がきっかけとなって生まれる楽曲もある。
「Only one, Only you」については、世界的に勃発した戦争に心を痛めたTAKUROが泣きながらメンバーに胸のうちを吐き、作られた楽曲だと聞いた。戦争をきっかけに楽曲が生まれたのは、初めてのことではない。過去にも、心を痛め、事実に目を背けることはできないと楽曲を作った。リリースをするのではなく、ライブのセトリに組み込む形をとった。「CHILDREN IN THE WAR」である。
https://note.com/kyuvon_expo2004/n/n0ba09829eba5
ライブというのは、現実を忘れるために行く人も多い。いつでも楽しい場としてあってほしいと願うファンからは、一部ネガティブなコメントもあったと言う。それでも感じてしまったことを音楽にして、それを届けるという意思を貫いたという話を後から聴いた時に、ミュージシャンとしての覚悟を感じた。
今回も同様、感じたことを音楽にして届けるという結論に至り、GLAYとしては記念すべき60枚目のシングルとしてリリース。前線で体を張っている人に向けての激励に加え、自身を大切にしてもらいたいというメッセージが当事者でない自分でも理解できるほど、まっすぐな言葉で綴られている。
もし、今の世の中の状況を変えることができる人が仮にいるとすれば、この楽曲に触れてもらいたいし、仮に状況を変えることができなかったとしても、行動を変えるきっかけになり、結果として状況を動かすに至るようなことがあればいいなと願わずにはいられない。
自分は願うことしかできないけれど、それでもGLAYの音楽に救われた身であるので、音楽の持つ力が、世の中の不の改善に良い影響をもたらすことになれば良いなと心から祈る。
考えることをやめてはいけない。
現実逃避は思考停止以外にも道はあるはず。
逃げるのも真っ当な選択肢だ。
国と国の争いと比較すべきことではないが、それでも日々何かしらと闘っている自身にとっても、ガツンと頭を殴られたような衝撃を覚える歌詞。
優しい厳しさを存分に味わいながら、明日から新たな闘いに挑む所存です。
GLAY楽曲はキーが高いものが多いが、2:26のあたりの高さには目が飛び出そうになる。ぜひとも一度ご覧いただきたい。