歴史と伝説のスタート地点〜デビュー29周年おめでとう!〜

RAIN

デビューした日のことは、リアルタイムでは追いかけられていない。もともとX JAPANが好きで、GLAYファンになったという友人は、デビュー記念のテレビ出演をリアルタイムで観ていたそう。

夢だけを心に抱きしめて

GLAY公式サブスクリプションアプリ「GLAY」

デビュー曲「RAIN」の歌い出し。なかなかストレートな歌詞だなと改めて思う。デビュー時のGLAYのバンド名の冠には、「YOSHIKIプロデュース」とついていた。プロデュースはYOSHIKIさんだが、実はGLAYの存在を目に止めてくれたのは、hideさんだったそう。だから、デビュー曲は話題性はあったはずだ。本人たちから(本人たち曰く)図々しくYOSHIKIさんにピアノ演奏を依頼し、快諾してもらったそうで、デビューシングルの美しいピアノの音色はYOSHIKIさんが奏でたものだ。
話は少しそれるが、2015年にGLAYはデビュー20周年の集大成として、東京ドーム公演を10年ぶりに行ったのだが、その際にYOSHIKIさんが「RAIN」を弾きにきてくれた。ピアノごとステージに上がってくる様子を東京ドームの上の方の席から観ていて、「えっ??」となったことをよく覚えている。
YOSHIKIさんが間奏のピアノを奏でていくときのTERUが不意に発した言葉、「幸せだな〜」にGLAYの活動の歴史を感じた気がした。

YOSHIKIさんがプロデュースをすることになり、もともと「Julia」というタイトルだった楽曲をYOSHIKIさんが歌詞を新たに書き、「RAIN」というデビュー曲に生まれ変わった。
歌詞は「Julia」から全く違うものになっている。
なにせ、「Julia」の歌い出しは、

錆び付いたナイフを握りしめ

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「RAIN」と内容が真逆。こうやって改めて比べながら聴くと、なかなか深い。デビュー曲には、やはり「RAIN」の歌詞の方が、しっくりくる。YOSHIKI節が炸裂している歌詞だが。

ある意味でデビューのために別物の歌詞に生まれかわっているが、もともとはGLAYの楽曲として存在していたもの。
それまでGLAYのデビューを夢見てGLAYを応援していたファンやメンバーの友人は、この日をどう見ていたのだろうか。それこそ「Julia」を聴いていたコアすぎるファンにとって「RAIN」はどう聴こえたのか。

GLAYの結成は1988年。デビューより6年も前だ。
だから伝説も歴史も1988年こそがスタート地点と言える。
でも、やはり当時の事情からもデビューは一つの大きな意味を持つ。
だからこそ、歴史と伝説はここから始まったと言いたい。

GLAY、デビュー29周年おめでとうございます!
29年間途切れることなく、GLAYとしての活動をしてくれてありがとう。
いつまでもあなたたちの背中を追いかけさせてください。



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