「3枚目のジンクス」の信憑性:ライブ率7割バッター
彼女の”Modern・・・”
アンプの上にサッと乗り、天に手を突き上げてタイトルコール
「彼女の”Modern・・・”」
GLAYのライブでは、7割の確率でこの光景に出会う。
100回くらいのうちに、何回聴いたのかを割り出してみたら、70回以上聴いていた。行ったツアーによる多少の変動はあるだろうが、だいたいはこのくらいだろう。GLAYのめんばーにとってもライブで最も演奏している楽曲はこの曲に違いない。
前に「元祖・音源とライブの印象が違う曲」こんな記事を書いたことがあったが、今思えば、元祖は「彼女の”Modern・・・”」である。
収録音源を聴いて、ここまでライブの中心的存在になると一体誰がイメージしただろうか。
この楽曲、3枚目のシングルで、3枚目が売れたらバンドとして売れるというようなジンクスがあり、満を持してリリースしたものの、初週の売り上げがまさかの8000枚程度。1枚目、2枚目のシングルに大きく水をあけられる結果になったというのは、ファンの間では、結構有名な話。
でも、そんな因縁の3枚目シングルが、今でライブにおける7割バッターになろうとは、その時誰が想像しただろう。
本人たちが、あえてセットリストに入れ込み続けたということもあるだろうが、何十年も続けることで、ライブの定番曲にまでなったのは、ちゃんとファンに届いた結果だろう。
ライブの本編が終わりにさしかかろうとする頃、TERUが天を仰ぎ、そして高々と腕を振り上げたら、次にくるワードは言うまでもなし。TOSHI(最強サポートドラム:永井利光氏、以後TOSHI)のドラムで始まる「彼女の”Modern・・・”」は、一気にボルテージを最高潮まで上昇し、イントロから10秒も経たぬ間に、今度は客席がリズムに合わせて両手を天に振り上げる。この楽曲ではおきまりの振り(?)だ。
GLAYは通算1000回以上ライブをやっているので、単純計算700以上はライブでプレイしている「彼女の”Modern・・・”」。過去にステージで演奏した全ての「彼女の”Modern・・・”」を収録した円盤なんかをリリースしてくれたら、いつの「彼女の”Modern・・・”」が良いかなんてことを楽しみながら、夜な夜な見入ってしまうはず。今は当たり前のなっているTERUの楽曲前の叫びや、ファンたちの動きは、一体いつから今のスタイルなったのか。
そうそう、TERUの叫ぶ「彼女の”Modern・・・”」は、検証した結果、いつも同じ速さで叫ばれていることがわかったらしい。(あれ、それは「生きてく強さ」のほうだったか?)いずれにせよ、その叫びの変遷を映像で観てみたい。リリースされてから30年ほどが経つ楽曲の進化、興味以外の何の感情が揺さぶられよう。
サビの歌詞とか、意味はよく理解できないが、「彼女の”Modern・・・”」がライブにおいて、なくてはならない存在になったことは紛れも無い事実。打率7割だと、やらなかったことの方が珍しいとことになる。あって当たり前の存在。でも、いつまでも1曲に縛られなくとも、300曲を超える楽曲が、GLAYをまた新たな世界に連れて行ってくれるから、7割バッターも少し肩の荷をおろして休憩タイムにしよう。
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