焦がれ続けて6年
neuromancer
今でこそ、サブスクで音楽を聴いたり探したりするハードルがグッと下がったが、それもここ10年くらいのこと。
それまではお金を出すか、ラジオにリクエストをするか、自分が聴きたい音楽に触れるのはなかなかハードルが高かった。
そのために、GLAYを好きになってから、この楽曲を歌詞を含めて耳にできた時には、すでに6年ほど経過していた。
理由は、アルバムに収録されていないカップリングだったから。2003年にカップリングばかりを集めた『rare collectives』がリリースされてようやく歌詞を噛み締めながら聴くことができた時は、感動した。
実は、それ以前にもラジオで1度聴いたことがあったのだが、あまりにも当然のことで、録音が間に合わず、ただただ流れていく楽曲を耳に刷り込ませようとするしかなかったが、そのせいで、結局よく覚えていない
(もちろん録画するハードはカセットテープ)。
HISASHI楽曲として世に出るのは2曲目。GLAYをそこまで深く聴くことがない人が耳にしたら、GLAYの曲だと認識はできないだろう(でもTERUの声だとわかってしまうか・・・)。当時のシングル曲とはある意味で一線を画していた。
メロディーの流れ方や節の取り方、そこに載せる言葉とその言葉をメロディーがぴたっとハマる心地よさ、そこにはHISASHIが満載。
カップリングには隠れた名曲が多く、本当に好きだからこそ知っているという事実は、ちょっとした高揚感をもたらすけれど、シングルもアルバムも購入できるほど、お金に自由がない学生にとっては、カップリングの名曲たちは、なかなかの曲者だった。
「neuromancer」のイントロのリズム、跳ねるような感じがあって、心地よい。独特の感性で作られたメロディは、ユニークさがありながらも、J-POPの匂いもどこかに残されているため、エッジと王道がバランスよく共存している感覚。そこにHISASHIワールド前回の歌詞が乗ると、もうそれは、完全にHISASHIの生み出す世界にどっぷりの状態。
なかなか音源ではありつけなかったし、ライブでの登場回数も少なめだから、今でもちょっと高嶺の花的な存在でもある。
HISASHI楽曲を聴いたら・・・