今ではもう鑑賞する術がない代物です

サバイバル

昨日のBIRTHDAY GIRLつながりのネタを。
初めて自身の誕生日当日とシングル(それも初のVideoシングル)リリース日が重なったのが1999年。
よく覚えているのが、この作品を私は友人からもらったこと。何人かで購入してくれたようだが、このシングルとJIRO氏の著書『キャラベルブックス』をもらったことが非常に嬉しかったのことは、今でもしっかり思い出せる。

そして、その「サバイバル」という楽曲は、通称「20万人ライブ」と呼ばれる「GLAY EXPO'99」のテーマそのものであった。今考えても、このタイトル通り、ライブの1日を終えるまでは、サバイバルな時間だった。

前述した通り、この「サバイバル」はVHSとしてリリースされ、VHS(映像作品)としては、日本でもっとも売れた作品として今も君臨しているはず。そして、映像作品でありながらも、映像作品のチャートだけではなく、シングルチャートにも名を連ねていたらしいから、なかなか立ち位置としても稀有な楽曲である。
ただ、もう十何年も前にVHSを鑑賞するためのハードを手放してしまったがために、作品自体は手元にあるが、鑑賞する術はない状態だ。
今では本当に、保存用でジャケ写の鑑賞用としての役割を全うしてくれている。

当時は、チャプター1のアニメの方をちゃんと観た記憶がない。学生時代の自分には、理解ができなかったのと、メンバーがいないPVにさほど価値を感じていなかったのと、その2点が理由だったはず。
本当に20年以上振りに映像みたけれど、結末の記憶がない。こんな風にして終わったっけ?と言う感覚。プレゼントしてもらったのに、「擦り切れるほど観ました」というエピソードもなく、自分でも残念でならない。

上記の「サバイバル」は、2011年の「Satellite of love」の映像にどこかしらでリンクをしているようにも感じる。(あくまで私のセンス)

そして、「サバイバル」には、楽曲以外の歌詞についてのエピソードもある。
2番のサビに「♪自分の価値ある将来を 誰がどうして放れんだ」という歌詞があるが、シングルではTERUは「放れんだ」を「はなれんだ」と歌っている。が実は歌詞としては「ほうれんだ」が正。作者の意図を大事にするならば、そこは訂正して歌い直すのが定石だが、そこはGLAY。TERUがいい歌を歌ったから、 誤った読み方のまま、それこそ世に「はなたれた」。
2000年にリリースされる『HEAVY GAUGE』にシングル曲として収録された際には、「SURVIVAL」とそのタイトルを英字表記に変え、しっかりと「ほうれんだ」と読み方に忠実に歌っている。(GLAYにはこういう歌詞エピーソードはままある。)

サビが急に早口言葉のように、歌詞をたたみかける箇所があったりするが、この頃の楽曲も、昨今リリースされた楽曲も根本に流れているベースは共通したままなので、少しGLAYを離れていた人たちも、一度GLAYに戻ってきたときには、スッとこれまでのように没入できるままでいてくれています。



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