ツアーの途中でセトリに新曲が追加される当たり前
GALAXY
長めのツアーだったり、ツアーが年跨ぎだったりすると、後半のセトリに多少なりとも変更を加えてくるようなことがある。ツアー中盤から、急に新曲がセトリに含まれてくることも少なくない。たいていアンコール1曲目あたりで披露されることが多く、ファンも昂っていた気持ちが少し落ち着けられ、残り少ない時間をもうひと盛り上がりしていきたいという状態であるために、吸収力が良い状態で聴くことができる(ちょっと前に書いた「Beautiful like you」は本編の最後の方だったが、それはレアケース)。
「GALAXY」は多分に漏れず、年を跨いだツアーの年始公演で披露され新曲。現行のツアー中に新曲ができて、それをライブの中で披露してしまうという状態は、継続してバンド活動をしているバンドならではだと思う。ツアーを回る中で、同時に制作活動におけるセッションの中でのテンションがそうさせるのだと思うので、ツアー途中に出来たてほやほやの新曲をセトリの中に入れ込んでしまうというのは、それが当たり前にできる環境がすでに整っていないとできないことであると思う。GLAYファンにとってはさほど珍しいことではないが、おそらく一般的でもないと思う。
さてさてこの「GALAXY」だが、心地よいロックポップチューン。「GALAXY」というタイトルから想像できるが、宇宙とか銀河とかという広がりを感じさせてくれる。GLAYの中では、テーマとしてこれまでになかったもの。ただ、それはあくまでテーマであって、例える対象とか、目を向けてみる目標が、宇宙であったり銀河であったりするだけの話で、伝えようしてくれていることのベースは変わらない。新しさがありながらも、本質がかわらなかったり、それこそ一本筋が通っていることへの安心感がなんとも心地よい。そして、ライブもおける「ここはきっとジャンプだよね」とか、「ここでは拳をあげたくなるな」という、一種の「おきまり」ポイントもまた心地よい。何度かライブで披露する中で、自然とTERUがやって定番になったフリのようなものが、ツアー終盤で定着してきている感じとかも、ちゃんと「煮詰まった」のだなとわかって、愛着を感じたりする。
「GALAXY」は、2番のBメロの発展系が好き。2番では急にその箇所がはっちゃけた感じになって、全体的にスピード感があがりトーンが高くなる。TERUのハイトーンがスコーンと抜けていく感じが心地よく、まさにそれが「宇宙」や「銀河」を彷彿とさせる。
そして、間奏ではツインギターのユニゾンや動くベースラインの滑らかさが楽曲全体をいっそう加速させる。ベースは結構動くのに、指弾きなのでちょっと驚き。指弾きしながらあんなにもリズミカルに動くJIROから目を離せなくなる。
アリーナツアーのようなセットや演出が華やかなステージでは、存分に世界観を解き放てることができる楽曲。
#GLAY #GALAXY #ツアーの途中で新曲投入 #2番での発展系