見出し画像

見えているもの

 はじめましての方もそうではない方もこんにちは。アイトピア通りで”きゅう“という障害福祉施設の所長をしています、北村誠悟と申します。

 本を読むのが好きです。ジャンルは様々ですが、仕事に関連するものを読むことが多いです。しかし、いちばんたくさん読んでいるのはミステリーです。凶悪事件の話から、警察組織の話、裏社会の話、日常のちょっとした謎など、様々です。最近はサスペンスよりのもの、不思議なSFよりのもの、おどろおどろしいホラーよりのものを読んだりしています。

 ミステリーといっても、そのジャンルはさらに細かく分けられています。私のような、ミステリーのライトなファンは太刀打ちできないほど、奥深い世界があります。その中でも、私が好きなのは、ざっくり言うと、「大どんでん返し」ものです。

 どういうものか。これもジャンルは様々なのですが、小説という媒体を最大限に利用したトリックが多いです。小説ですので、当然、絵はありません。時折、図解や地図があるくらいです。すると、あたりまえのことですが、活字で情報を頭に入れることになります。そうすると人間はトリックに騙されるのです。
 「あの人とこの人、同じ人なの!?」とか「この時の話だと思っていたら、この時だったの?」とか。言葉で説明するのは難しいですね。とにかく騙されるのです。
 「こんなこと書いてあった?反則じゃない!?」と思うこともあります。しかし、そこはしっかりと活字に盛り込まれているのです。作家は凄いですね。読者が頭にイメージしていること、つまり、見えているものと、小説の世界で繰り広げられていること、真実が全くの正反対だったりするのです。

 小説だけではなく、現実世界でもありえることです。自分の目に見えているものが、必ずしも正しいとは限りません。真実はいつもひとつ!とは限らないのかもしれませんね。

2021.9
きゅう所長の雑記 おれのがヤバイ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?