寝不足が肥満に繋がる?睡眠不足のリスクについて
皆さんはきちんと睡眠をとっていますか?
日々の生活の中で、課題やアルバイト、ゲームをしたり、友達と遊んだり、ついつい夜更かしや徹夜をしてしまうシーンがあるかと思います。新入生なら大学生となり、一人暮らしを始めた方もいるかもしれません。突然手に入った自由に生活リズムが狂わされていませんか?
寝不足なときは集中が続かなかったり、なんとなく体がだるかったりします。しかしながら、ここで寝不足により引き起こされる病気やリスクをしっかり認識して、自分の今後の生活に活かしてみましょう!
1. 睡眠状況、睡眠の役割
睡眠時間の現状
適切な睡眠時間について、厚生労働省が作成した「健康づくりのための睡眠ガイド2023」によると、成人の適正な睡眠時間は“6~8時間”とありますが、厚生労働省が行っている「国民健康・栄養調査」(令和元年)によると、
とあり、男女どちらも4割近くの人の睡眠時間が6時間未満です。また、睡眠の質についても設問があり、男女ともに20~50歳台で「日中、眠気を感じた」と回答した人の割合が最も高くなっている。このように、我々大学生に限らず、いろいろな年代で睡眠は重要な問題となっているのだ。
睡眠の役割
そもそも眠ることにはどんな役割があるのでしょうか?
人間にとって必須である睡眠には、3つの役割があると言われています。
記憶の整理
修復、成長
疲労回復
1つ目は「記憶の整理」です。脳の疲れをとるとともに、眠っている間に記憶の整理を行い、長期記憶として処理されます。日々多くの科目から情報を得ている学生にとっては必須の機能ですね。
2つ目は「修復、成長」です。傷ついた細胞を修復し、さらに修復の過程で体は新たに成長していきます。常に傷つきながら成長していく細胞のサイクルを止めるわけにはいきません。
3つ目は「疲労回復」です。体の疲れや病気の回復を促します。これは皆さんが最も身近に感じているものではないでしょうか。徹夜をした日には、一日不調のまま過ごすことになるでしょう。
このように睡眠は“体”にとっても“頭”にとっても、必要であり欠かすことは好ましくありません。
2. 睡眠不足によるリスク
生活習慣病との繋がり
では、実際に睡眠不足はどのような問題を引き起こすのでしょうか?
睡眠障害は、特に「生活習慣病」と密接に結びついています。
生活習慣病と聞くと「身近なものではあるだろう」や「もとは成人病と呼ばれていたが、今では若い人にも関係がある」なんてことを知っている人もいるかもしれません。しかしながら、これが「寝不足は肥満に繋がる!」と言われればどうでしょうか?少し危機感が増したのではないでしょうか。
なぜ、肥満に繋がるのか?これは寝不足を続けると、食欲を抑える働きがある「レプチン」というホルモンの分泌が減ってしまうからです。それだけでなく、反対に食欲を高める「グレリン」というホルモンは増えてしまいます。結果的に必要以上に食べることになり、肥満に近づくというわけです。
更なる病気との関わり
そのうえ、肥満は更なる病気へと繋がります。例えば、
高血圧
糖尿病
脂質異常症
などなど...
このような症状が続けば更なる病気への悪化や併発も考えられるでしょう。ホルモンバランス以外にも、免疫や神経系への影響は確実に不調へと関わってくるかもしれません。
3. まとめ
寝ないことの危険性が少しは具体的にイメージできるようになったでしょうか?
「寝た方がいい!」と言われて簡単に寝られないことがあるのも理解できます。成績が懸かっていたり、楽しみを増やすためであったり、何を重要視するかは個人の自由です。それでも、睡眠への意識を少しでも変えることが今後のあなたの生活を助けることになるかもしれません。
また、睡眠に関して厚生労働省が推奨する動画サイトがあります。動画を見ながら楽しく睡眠について知ることが出来ます!ぜひご覧になってはいかがでしょうか。
あなたの今後の生活リズムの参考となれば嬉しいです。
--参考にしたサイト--
「健康づくりのための睡眠ガイド 2023」健康づくりのための睡眠指針の改訂に関する検討会
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001181265.pdf