戦わない奴にボールは渡せない
よく日本から海外へ出た選手がインタビューなどで
「最初はパスが全然回ってこなかった」
というのを聞いたことはありませんか?
今回は自分の体験をもとになぜこの現象が起こるのか、そしてその対処方法を考えました。
私がメキシコに渡ってサッカークラブに入りたてのころに、スタッフ同士で紅白戦をすることになりました。この時に上記のようなことが起こり、ほとんどボールを触れないまま消化不良の状態で試合を終えました。
パスが回ってこなかった原因を試合が終わってから考えてみると
①パスを要求する声を出さなかった
②守備も相手に気を遣い遠慮気味になっていた
③海外に来て初めてのプレーだったので緊張していた
チームメイトの中に自信のなさそうな選手がいたら、勝つ可能性が低くなってしまいます。その中でもより勝つ確率を上げるためには、自信のない選手にはできるだけプレーに関与させないようにします。
ボールが回ってこなかったのは、自分自身が勝つためにプレーしていなかったからだとわかりました。
海外へ出た場合の振る舞い方
①積極的にコミュケーションをとる
言葉がわからなくても、知っている単語だけで話しかける。全く話さないよりも、「元気?」と尋ねるだけで向こうの人たちの反応が変わってきます。
②輪に入る
常にチームメイトやスタッフと共にすることが大事です。そうすることで、その国の言葉や習慣を間近で見れて、それを真似することで、一員として扱ってくれるようになります。
③恥を忘れる
『言葉が話せないし恥ずかしい』と思っていても、海外では何の役にも立ちません。クラブに入ったときに言葉が話せないのは周知の事実です。そうした中で必死に勉強して現地の言葉で話そうとする姿を見て、手を差し伸べてくれる人が周りに出てきます。
ボローニャに移籍した富安選手がチームへ合流した初日の様子を見ると、彼にはすぐパスが回り、信頼も得られるんだろうと感じました。
日本人は海外へ出た場合に言葉や文化の違いに驚いて受け身になりがちですが、この富安選手のように最初から自分からチームに飛び込んでいければ、その壁は取り除かれていきます。
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