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端からおかしいのに文句も言わず働く
娘がやって来たことを知らなかった。「なんだあ、いたのか。鍵がかかっていたので留守かと思った」。仏壇のりんの音で目が覚めた。ラジオを聞きながら寝込んだ。日々の夜更かしがたたる。
昼過ぎ駅前広場を彷徨う。用がないので散髪に行く。その後、公園に隣接している野球場にもぐり込む。三塁側ベンチで休憩。公民館経由で家に帰り風呂へ入る。そのとき鍵をかけていた。
娘は午後6時15分前後に顔を出す。勤務は6時まで。定時には帰れる。私の職場でも午後2時になると「お先に失礼します」と帰る女性がいた。少し早いなと思うが時間厳守は立派だった。
勤務は8時間(休憩1時間含む)。午前6時半仕事開始で午後2時半に退社可能も、遅番の出社は午後4時。端からおかしいのに文句も言わず働く。毎日誰かが率先して空白の90分を埋めた。