大は小を兼ねるとずっと無視している
その昔、大阪本社で行われた高校野球取材班の顔合わせ。最初に立ち上がった記者が「〇年連続〇回目取材の〇〇です」とあいさつ。「〇年ぶり〇回目の〇〇です」と他の記者が続いた。
景気のいい時代は担当記者20~30人はいた。ところが景気が悪くなると締め付けられる。「甲子園は一日4試合だから4~5人でいい」と言い出した。不可能ではないが気持ちが萎えた。
通信社の配信記事だけで紙面は埋まる。だがそれでいいのかということだ。独自の記事を提供するためには、予選から取材している記者の力が必要となる。誰でもいいわけにはいかない。
それと似たようなことがある。娘は「こんな食器棚はいらない。皿だって3枚もあればいい」と公言する。その通りだが大は小を兼ねる。食器棚は大きい方がいいとずっと無視している。