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どこかしら寂し気な写真に惹かれ購入

「喫茶店シアンクレール今はなく荒神橋に佇むばかり」 図書館で「歌集シアンクレール 今はなく」(川俣水雪・著)を読む。あのジャズ喫茶を詠んでいるのかな、と思ったからである。

高野悦子の「二十歳の原点」でシアンクレールを知り、京都のジャズ喫茶に行く。もう48年も前の話だ。京都勤務の友人が一日中付き合ってくれた。69年6月24日、20歳6カ月で彼女は鉄道自殺する。

「二十歳の原点」。どこかしら寂し気な彼女の写真に惹かれた。彼女と同じ 栃木出身の同期が、この本を持ち歩いていた。勧められて購入して読んだが平々凡々な私にとって、20歳、大学生の日記は難しかった。

当時のメモが残っている。「72年7月27日、エル、ジャバラ、しあんくれーる、ZABO、ジローにてS君と杯を傾ける」。

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