シンボルは高さ54㍍奇岩/遠野雑記帳
小友町の巨岩(05年2月27日) 遠野市小友町の「厳龍神社」は、高さ約54㍍の直立した奇岩(不動岩)の下にある神社だ。毎年2月に「裸参り」が行われている。
小さいころ「馬がこの岩を走って上がった。これが馬の足跡だよ」と大人に教えてもらい信じていた。本当は馬ではなく、龍が登り降りする姿のような跡らしい。
不動岩の裏は山で、54㍍の頂上に登るのは簡単だ。中学2年の時、生徒数人が岩の上にいるのを見た。後日、学校に住民から「危ない」と通報があったと聞いた。
小友のシンボル的存在のこの巨岩。帰省するたびに「いつかは登るぞ」と思い続けていた。現在は体力もなく見るだけでいいという心境。車中から雄姿を見つめている。
巨岩の下に川が流れておりプールのなかった時代、貴重な泳げる場所だった。廃校した中学の校歌に「不動の岩につどいよる…」の一節がある。