見出し画像

60年付き合っているのに名前分からず

こんなことを言うと怒られるかな。高校の同級生に「尚子」さんがいる。馬が合うのか60年超の長い付き合いだ。書道もうまく「死に至る病とは絶望である」と掛け軸にしてもらった。

夜行バスで帰省した時は早朝出迎えにきた。朝食の用意もしており、その後家まで車で送ってくれた。田舎は車がないと移動できない。タクシー代わりの「尚子」さんに深く感謝した。

新幹線がなかったころ花巻駅まで見送りにきた。「ホームに行かないのでここで」と握手して別れたこともある。それなのに名前分からず。何子さんなの。ひさこ、なおこ、しょうこ。

本人には聞けない。友人に聞くのもちょっと。これまで通り姓で呼ぶことにする。名前にちゃん付けとか、呼び捨てにしたことなし。一度くらい名前にさん付けで呼んでみたかったな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?