ドッチャ、マッチャ これで話通じた
遠野ことば⑧(全➀~⑧)
<ひ>ビッコタッコ=ちくはぐ、ビッスリ=いっぱい、ヒデェー=ひどい、ヒナクセェー=焦げ臭い
<の>ノベル=人に物を与え
<ふ>フカス=赤飯、フグレル=ふくれ面、フタッコ=双子
<へ>ベェッコ=少し、ベゴッコ=牛、ベッケ=分家、ベガナ=…しようかな
<ほ>ホエド=乞食、ホーガ=そうか、ホダドモ=そうだけれど、ホデル=熱っぽい、ボンダス=妻を離婚する、ホンダラバ=そうならば
<ま>マッチャ=町へ
道で出会った時の会話。「ドッチャ(どちらへ)」「マッチャ(町へ)」。これで話が通じた。以前、世界で一番短い手紙とかを読んだことがある。内容はシンプル。「?」に対して返事は「!」だった。
マサガ=よもや、マナグ=目、マスコス=もう少し、マブル=見張る、守る
<み>ミグセェ=見っともない、ミヅアビ=水泳、ミヅマス=洪水、水増し、ミンスカ=見ますか
<む>ムグル=水にもぐる、ムヅケル=子供が不機嫌になる、ムゼェ=気の毒、ムル=漏る
<め>メゲェー=可愛い、メグシェ=醜い、メジョロ=姪
<も>モース=下さい(商店での呼び声)、モゴ=婿、モス=燃やす、モッコ=網、モモタ=太もも、モヨル=盛装する
<や>ヤマガス=うるさい、ヤクタ=嘘だ、ヤグダリ=故意に、ヤンタ=いやだ
<ゆ>ユムギ=よもぎ、ユブテェー=煙たい、ユマガタ=夕方、ユンマ=夜
<よ>ヨアガス=徹夜、ヨースキグ=見舞い行く、ヨッコ=用事、ヨバレル=ご馳走になる、ヨマカダ=夕方、ヨンタ=ようだ
<わ>ワラス=子供、ワガッタガラ=分かってる、ワンツカ=少し