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右目下にL字型の傷あと/遠野雑記帳
先生、ご免ね(05年3月5日) 右目下に「L字型」の傷あとがある。おもちゃのピストルで遊んでいて転倒、引き金に顔面が激突した時の傷だ。5歳か6歳のころで、遠野市内の病院で治療した。
病院には車で30分ほどかかる。傷だらけで徒歩はないから、小学校に行き電話で車を手配したのだろう。病院で医師の顔を見た途端「(手術を?)誰にも頼まない」と、泣きながら言ったらしい。
このエピソードは母から聞いていた。数十年後、病院に行く予定があり訪問すると、先生は覚えており「元気のいい子だったねえ」と苦笑した。この病院には、家族が随分と世話になっている。
中学生までは「L字型」の傷あとについてよく聞かれ、「悪い奴にピストルで撃たれた」と返答。中には「傷あとが顔に合うよ」と褒める人もいた。私は今も残る傷あとを気にしたことは一度もない。