母念押し「お前ブラックだったよな」
母の日にコーヒーをプレゼントしたことがある。義母は朝食後コーヒーを飲みながら連続ドラマを見るのが日課。孫(ひ孫)たちも「このテレビよく見ていたよね」とおばあちゃんを思い出す。
その年、妻は孫を連れて里帰り中。「コーヒーがもうすぐなくなる。たまには感謝を込めてプレゼントしたら。喜びますよ」と電話をかけてきた。早速コーヒー店に行き配達の手続きをした。
農作業で忙しくて飲めない時もあった。義母は忘れていたことに気が付き、昼食後においしそうに飲んでいた。「そんな時は何か得した感じ」と笑みを浮かべるなど、1日一杯味わっていた。
大正生まれの義母と違い、明治生まれの母はコーヒーを飲まなかった。私が帰省した時、コーヒーを持ってくる。「お前はブラックだったよな」と念押しする男みたいな口調が忘れられない。
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