独身で身軽も決断の一つ、田舎に帰る
会社の同期は互いに呼び捨てだった。10歳も離れた年下の女性から「ちゃん付け」で呼ばれており、同級生の女性は「君付け」が多かった。しかし8割方は「さん付け」で呼んでくれた。
会社の女性は姓ではなく名で呼んだ。名前の知らない男性もいたが、女性に関してはすべて覚えていた。入社時は編集局に女性記者1人だけ。徐々に増えたが、それでも10人足らずだ。
仕事の関係で結婚後も旧姓を使ったり、配偶者の姓を使っている人などさまざま。このケースは「旧姓」で呼んでいたが、特に文句はなかった。「二刀流」を楽しんでいる感さえあった。
「三十路です」「四十になりました」「もうすぐ五十です」。その都度あいさつに来ていた女性が、親の面倒を見るため田舎に帰る。事後承諾、独身で身軽も決断の一つとか。お元気で。
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