![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/113281690/rectangle_large_type_2_3120af350fa411fdba1fc8bad934c63b.jpeg?width=1200)
カメラマンが撮影したバストショット
妻の小さな遺影を見ている。私が「これでいいよね」と言い、「これでお願いします」と同意した七五三の家族写真。妻は写真をコピーし顔を切り抜きし「遺影」を額縁で確認していた。
次は私の番だ。肖像画を描いてもらうときに撮った写真を見せる。28年前のもの。妻は「若すぎます。私とのバランスを考えて」と反対した。「年相応の写真を選んでよ」ということだ。
94歳で他界した姉の遺影は若い。金婚式の写真なので25年前。でも遺族が納得していれば若くても問題ない。初対面の年配の方が「〇〇(義兄)も金婚式の写真なんだ」と教えてくれた。
妻が亡くなり2度目のお盆がきた。再び6年前の七五三の家族写真を見る。カメラマンが撮影したバストショット。「私の遺影も同じ写真から使ってもらおうか」と娘にお願いしている。