内勤なのに個人の机も椅子もなかった
10月22日のbe(朝日新聞)を読む。フロントランナーは山岡朝子さん。女性誌分野でナンバーワンを誇る月刊詩「ハルメク」編集長だ。ためになる企画が多い。私も愛読者の一人である。
本社オフィスで撮った編集長と部員の写真がいい。9人とも笑顔でポーズを取っている。やり手の編集長の記事はともかく、部員の肘掛け椅子に注目した。みんな座り心地が良さそうだ。
肘掛け椅子に座って仕事が出来る。そんなハルメクの部員が羨ましい。昔の感覚では、部長以上の役職者が座る椅子。小さな会社なのに、ふんぞり返っている部長を局内でよく見かけた。
ろくに自分の机や椅子がなかった時代が終わる。パソコンが普及したころ、ベテラン記者が「締め切りに関係なく、誰もかれも画面とにらめっこ。まるで銀行みたいだなあ」とこぼした。