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言われるままネクタイを着用していた

編集局員に「ネクタイ着用命令」が出た。身だしなみを整えようということだ。外勤者ならともかく、内勤者はノーネクタイでいいのでは。そう思ったが、言われるままにネクタイを着用した。

入社時の部長はポロシャツがお気に入り。「周りを見てもネクタイしている人いないだろう。服装は自由でいいから」といわれ、半袖と長袖で1年過ごす。寒いときはセーターにジャンパー姿。

それが突然のネクタイ着用ときた。ネクタイは数えるほどしか持っていなかった。身だしなみチェックなら長髪、無精ひげ、ジーパンなどもあるが、命令は守ろうとネクタイの本数を増やした。

ネクタイとバイバイの夜、畳の上にあるネクタイを数えたら 300本以上。1年間毎日違うネクタイを締め通勤できる本数だ。とりあえず冠婚葬祭用の2本と数本を残し、それ以外はすべて捨てた。

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