最強の茶殻処理法
ペットボトルなどの緑茶飲料の消費量が増える一方で、消費低迷が続くリーフ茶。リーフ茶の課題である「淹れた後の茶葉を捨てるのが面倒」に対応するため、簡単な茶殻処理法を考えてみました。
リーフ茶の消費状況
まずはリーフ茶の消費状況について見てみましょう。農林水産省の「茶をめぐる情勢」によると、1世帯当たりの茶飲料の支出金額は増加傾向な一方、リーフ茶の支出金額は減少が続いています。
1世帯当たりのリーフ茶の消費量も、2007(平成19)年から減少が続いています。
一方、農林水産省の「データで育む緑茶のグランドデザイン調査報告」を見ると、日本茶を淹れない理由の多くが「淹れた後の茶葉を捨てるのが面倒」「淹れた後の洗いものが面倒」となっています。そのため、その「面倒」を軽減することで、リーフ茶が飲みやすくなると考えました。
用意するもの
コーヒードリッパー(円錐型推奨)
ハリオ式の円錐型ドリッパーを推奨します。なお、茶渋が付着するので、定期的な清掃は必要となります。コーヒーフィルター((円錐型推奨))
同じくハリオ式の円錐型フィルターを推奨します。1枚3円程度のランニングコストとなります。電子レンジ
手順
まずは、コーヒードリッパーにフィルターをセットし、急須の中の茶殻を水で流し込みます。細かい深蒸し茶も、フィルターでキャッチできます。
続いて、茶葉の溜まったフィルターごと、電子レンジで加熱し、水分を飛ばして乾燥させます。水分を飛ばすことで、虫やカビ、匂いの発生を防ぐことができます。電子レンジの前後で自然乾燥させるのも良いかもしれません。
ドリッパーについて
円錐型ドリッパーはいくつかのメーカーから出ているため、各社の製品の特徴を記載します。
珈琲考具 ドリッパー
ワイヤーフレーム製で通気性がよく、自然乾燥に向きます。一方、茶渋が付着した際は、ワイヤーフレームの清掃がやや面倒かもしれません。定期的に塩素系漂白剤での洗浄をお勧めします。
ハリオ V60透過ドリッパー
取扱店舗も多く、500円台から入手できます。樹脂製だけでなく、磁器製も選べます。ドリッパー内部に「スパイラルリブ」(溝)があるため、ドリッパーとフィルターが密着せず、空気が抜け、自然乾燥に向きます。
ユニフレーム コーヒーバネットcute
珈琲考具ドリッパーと近い構造ですが、こちらはバネ型のため、折りたたんで持ち運ぶことができます。こちらも自然乾燥に向きます。
コーノ式 名門ドリッパー
ハリオ式と近い構造ですが、ドリッパー内部のリブ(溝)が小さく、ドリッパーとフィルターが密着し、空気が抜けづらい構造となっています。このため、自然乾燥にはあまり向かないと思います。
以上、最強の茶殻処理法でした。
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