上色見熊野座神社・穿戸岩 熊本県阿蘇郡高森町
上色見熊野座神社 由緒
『阿蘇大明神の荒人神、
石君大将軍八葉の兜の中に出現のニ神は熊野大明神なり』
という伝説によって、享保7年(1722年)阿蘇南郷地区の総鎮守として
社殿を建立しました。
洞窟のある所に一社建立、熊野穿戸社と崇めました。
伝説では、そこに大鳥二羽が翔来し、
榊の枝をもって山の東麓を指して飛び、
洞窟のある所に止まり、
そこに熊野穿戸社を建立し石君と同じく
南郷の鎮守として祀ったといわれています。
手水鉢
参道には石段220段あまり、両脇には約100基の石灯籠が連なっています。
拝殿
御祭神
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)
伊邪那美命(いざなみのみこと)
石君大将軍(健磐龍命《たけいわたつのみこと》の荒魂)
御利益
縁結び・商売繁盛など
本殿
穿戸磐(うげといわ)
鬼八法師の伝説
弓の達人であった阿蘇大明神の健磐龍命は、
弓を楽しみ、阿蘇の山頂より矢を放ちます。
従者であった鬼八法師は、
まるで飛んでいるかのように足が速く、
主人の矢を拾っていましたが、矢を拾うのに飽き飽きして、
百本目の弓矢を拾ったとき、矢を足の指に挟んで
健磐龍命に向けて投げ返します。
健磐龍命は、その失礼に怒って、鬼八に斬りかかります。
鬼八は逃げ回るものの、阿蘓は山に囲まれているため、
山にぶつかって逃げ切れません。
上色見の外輪山を越えて逃げようとしますが、
岩壁に逃げ道を失った鬼八は、岩壁を蹴破って逃げ去ります。
その時の穿った穴の跡が穿戸磐とされています。
鬼八は、山に突き当たるとそこを蹴ほいでひたすら逃げ回り、
その穴が各地に残っています。
穿戸磐は、巨大な岩山に大きな風穴が貫いていることから、
どんなに困難な目標でも必ず達成できる象徴として
『合格・必勝』のご利益があるといわれています。
御朱印は高森町観光交流センターで頂けます。
鎮座地
熊本県阿蘇郡高森町上色見2619
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