村岡浩司 @ippeichan

一平ホールディングス代表取締役。カフェや飲食店の運営・プロデュース。九州産の素材のみで作られた「九州パンケーキミックス」などのローカルプロダクトを国内外に展開。「九州アイランドプロジェクト」の運営リーダー。食を通じた地域活性化やコミュニティ活動。サウナと温泉にいきたい♨️

村岡浩司 @ippeichan

一平ホールディングス代表取締役。カフェや飲食店の運営・プロデュース。九州産の素材のみで作られた「九州パンケーキミックス」などのローカルプロダクトを国内外に展開。「九州アイランドプロジェクト」の運営リーダー。食を通じた地域活性化やコミュニティ活動。サウナと温泉にいきたい♨️

最近の記事

パンケーキおじさん

今日の活動が、いったいどういう未来を描いてくれるのか。時には徒労感に襲われて苦しくなり、胃を鷲掴みにされて悶え苦しむような場面があったり、逆に希望の湧く瞬間に癒されたり、いったり来たりの迷路の最中にできることはとにかく”もう一歩”前に進むということのみです。 今年は、九州各地、様々な場所でパンケーキを焼いてきました。数えているわけではないので正確にはわからないのですが、少なくとも数千人へ「九州パンケーキ」を伝えてきたと思います。 熊本では戸馳島の宮川くん達が段取りしてくれ

    • ありそうでなかった、黒糖パンケーキ。九州パンケーキ4年ぶりの新味【やさしい黒糖】が発売になります。

      九州パンケーキから、新味【やさしい黒糖】が発売されます。今日からMakuake(マクアケ)で先行予約がスタートしました! 応援いただいたみなさんのコメントを見ていると、「ありそうでなかった!」という声が多かったのと、「黒糖大好き!」という方が多くて嬉しい反響です。九州パンケーキには元々きび砂糖を使っていますが、これは同じサトウキビから作られています。刈り取ったサトウキビはすぐに圧搾(絞り)され、それを煮詰めて固めたものが「黒糖」で、豊富な栄養素を含み、独特の香味があります。

      • ”ふつう”ってなんだろう。最近ずっとそんなことを考えています

        この数ヶ月間、いや半年以上、”ふつう”って何だろうとずっと考えています。 宮崎に住む僕にとっては、ふつうに鶏肉の刺身(生肉)を食べるが、九州以外ましてや外国人にとってはそれは恐ろしく異常なこと。一平寿しで生まれ育った僕のふつうは「レタス巻」で、宮崎県人以外はそれは惣菜イメージのサラダ巻。通勤に1時間以上もかかる首都圏の生活は僕にとっては窮屈で絶望的な暮らしに見えるが、東京生まれの生粋の都会育ちから見れば田舎に暮らすということは想像もできない。 ふつうは、自分と他人の間に横

        • インバウンド沸騰!そんな中で宮崎県は観光の目的地に選ばれているのか、統計を元にして検証してみた。

          最近、弊社が運営する「一平寿し」や「九州パンケーキカフェ」では外国人観光客の姿が増えてきていて、ようやく賑わいが戻ってきたように感じます。朝食を外で食べることを旅の楽しみとする方も多く、「九州パンケーキカフェ」では、時折海外エージェントからの団体予約も入るようになりました。とてもありがたいことです。 とはいえ、福岡や熊本に出張するとあきらかに増えている海外旅行客の姿が、地元宮崎の”まちなか”中心市街地や、夜の繁華街”ニシタチ”にはまだまだ少ないと感じます。ホテル関係者に伺う

          なぜ僕らは、同じ日本語を話しているのに通じないことがあるのか、と言う考察。

          当たり前すぎて変な話ですが、私たちは日常生活で数え切れないほどの”言葉”を使っています。しかし、同じ”言葉”を使っていても、全く分かり合えないことも多く、モヤモヤがつのることがあります。同じ単語一つにお互いに全く違う「意味」や理解している「定義」が存在していることがある、と常々感じていました。 今日は、「理解しあえない」という現象について、私なりに「言葉の定義」と「メタ認知」を解説しながらNoteを書いてみようかと思います。いつもながら、このNoteは私の個人的な解釈を述べ

          なぜ僕らは、同じ日本語を話しているのに通じないことがあるのか、と言う考察。

          久しぶりに、宮崎のまちづくりの話題など。2025年、中心市街地が動き出す

          僕が住む宮崎市は、令和4年2月に、当時40歳で歴代最年少となる清山市長に変わりました。それからわずか数年ですが、中心市街地に関する”変化の兆し”を感じる話題が散見されるようになりました。 市長の記者会見の様子も丁寧に記事化されるようになり、とてもわかりやすくなりました。その中で注目のいくつかのポイントとして「まちなか投資倍増プロジェクト」と、「高千穂通りの道路空間再編」があります。この2つの連動している部分としては、近年顕著に夜間人口の伸びている都市空間の居住性を高めること

          久しぶりに、宮崎のまちづくりの話題など。2025年、中心市街地が動き出す

          フレッシュジュースとクラフトワッフル。九州の「農業」×「食」産業を革新する、新たな取り組みを始めます。

          九州パンケーキのワッフル、いよいよ宮崎に初登場!! 九州を中心に展開するフレッシュジュース専門店「くだものかふぇ」との事業連携を発表しました。12月1日(金曜日)にコラボレーションの1号店となる、焼きたてのクラフトワッフル「九州パンケーキのワッフル」が楽しめるお店を宮崎市(イオンモール宮崎)にオープンします。 僕と代表の小野寺さんとの出会いは、農泊誕生の地、安心院(あじむ)の農村BASEにて開催された『農縁サミット』というイベントがきっかけでした。こちらへの登壇依頼のため

          フレッシュジュースとクラフトワッフル。九州の「農業」×「食」産業を革新する、新たな取り組みを始めます。

          赤い宝石のようなトマト。しかし、当たり前に味わえるわけではないのです。

          友人の功刀隆行くんから、宝石のような美しいトマトが届いた。 彼が代表を務める株式会社ヨダファームは、山梨県のまんなか、富士山の山麓にある美しい町にあって、トマト一筋半世紀の農家だ。 功刀自身、これまでの農業を「もっとやりがいのあるものにしたい!」という思いで農業”経営”に取り組んでいて、日本有数のビジネスカンファレンスであるICCのクラフテッドカタパルトにも登壇し、素晴らしいピッチを見せてくれた。 いつも明るく、笑顔で前向きな彼が、Facebookでこんな投稿をしていたの

          赤い宝石のようなトマト。しかし、当たり前に味わえるわけではないのです。

          【ローカルでの生き方への提言を込めて】個が所属を超えて、立場を越境した「場」から生まれる未来についての話をします。

          空き家を個人で借金して購入し、色んな人に手伝ってもらいながら私費でリノベして、それを無償で地元クリエイターにシェアします。もちろんお金が潤沢にあるわけでは無いから、できる範囲でちょっとずつしかやれません。スタートまでには3年もかかってしまいました。 それをX(Twitter)に書いたところ、「なぜそんなことするの?」という疑問も含めて結構反響があったので、もう少し掘り下げてお話しします。 この場所が何なのか、僕がどんな背景で空き家を買うことになったのか、3年前に書いたNo

          【ローカルでの生き方への提言を込めて】個が所属を超えて、立場を越境した「場」から生まれる未来についての話をします。

          九州パンケーキと、農業。

          僕らが九州の産地とつながりながら、パンケーキミックスを作り続けて10年以上が経ちます。月日の経つのは早いものですが、ずっと同じチーム(生産者たち)と取り組みをさせていただいております。 たいそうな実績を語れるほど「農業」そのものに貢献できたかといえば自信がないのですが、それでも、当時としては珍しかった地域素材のみを用いて作った「九州パンケーキ」が、その後の「食」のものづくり思想に与えた影響は多少はあったのではないかと感じます。 僕らも、産地とかかわる中でたくさんのことを学

          九州パンケーキと、農業。

          薩摩会議に学ぶ、「詮議(せんぎ)」という民主主義の根幹思想と地域開発における意思決定プロセスの重要性

          鹿児島において「義を言うな」は有名な言葉ですが、単に「文句を言うな」とか「口ごたえするな」という意味にとらわれることが多いようです。本質の意味は、「いろいろな詮議を尽くしたら(納得したら)後から義を言うな」が正しい意味。 つまり、「議論はいくらでもして、決まったらそれに従え」ということです。 この言葉の背景に、江戸時代後期の薩摩藩(現在の鹿児島県)で実践された独特の意思決定プロセス「詮議(せんぎ)」というものがあります。藩士たちが集まって政策や問題について議論し、合意を形成

          薩摩会議に学ぶ、「詮議(せんぎ)」という民主主義の根幹思想と地域開発における意思決定プロセスの重要性

          「コワーキングスペース」のコンセプトを発展させた新たな場『コクリエーション・Co Creation Space(共創スペース)』という概念を提案したい

          おはようございます! 前回に引き続き、MUKASA-HUB関連の話題です。Note書きながら思いついた言葉「ゆるやかな公共」が案外すっきりと僕の中で腹落ちしていまして、もう少しこの「場」の考え方について整理しておきたいと思います。https://note.com/kyushuisland/n/nd3ffe74b53fc いったん定義された言葉(単語)そのものが、時代と共に存在の意義を制限してしまうってことはよく在ることです。『Co Working(コワーキング)』という概念

          「コワーキングスペース」のコンセプトを発展させた新たな場『コクリエーション・Co Creation Space(共創スペース)』という概念を提案したい

          ゆるやかな公共 〜循環が生まれる場所へ〜

          おはようございます! 本日もムカサコーヒーには朝から多くのお客様にご来店をいただいています。開店30分以上前からお並びの方もいて、パン工房のスタッフも早朝から出勤して増量して頑張ってくれています。週末はたくさんの子供達も来てくれてとても賑やかです。 さて、昨日の出来事ですが、テーブルを囲んで楽しそうにおしゃべりをしている(地元高岡町の)ご近所のおばあちゃん達がいらっしゃいましたのでお話をしました。 「ここに集うことが週に一回の楽しみになって、カフェができてよかった」そう

          ゆるやかな公共 〜循環が生まれる場所へ〜

          2020年以来、約3年ぶりの開催となる「ONE KYUSHUサミット」。今回は、九州で最も”熱い町”別府での開催となります。

          九州で活躍する、ローカルアントレプレナーを中心に多士済々なメンバーが糾合し、withコロナ、postコロナ、beyondコロナの九州のビジョンを共有しつつ、九州の未来の姿を語り尽くす一日がやってくる! 2018年4月に発足した(ONE KYUSHUサミットの前身である)「九州廃校サミット」は、2019年まで に3回にわたって九州の未来について議論を重ねてきました。 廃校を起点にした「地域のまちづくりの活性化」や「食やツーリズムなどの新たな経済的な需要の喚起」を、九州全体を通

          2020年以来、約3年ぶりの開催となる「ONE KYUSHUサミット」。今回は、九州で最も”熱い町”別府での開催となります。

          導くべき道と、辿り着くべき場所

          言語化しておかないと解けてしまいそうなので、自分自身に向けて書いておこうと思います。 今週はICCサミット、そしてD2C事業者が全国から集うWhy!? Direct.に参加するために、月曜日〜金曜日までずっと福岡に滞在していました。 多くの気づきや学びがあったので自分自身のメモから抜粋しておきます。 ・九州パンケーキはミックス(加工食品)として”つくる”ところまでが仕事ではない。カフェでの空間、家庭での憩いの時間、そしてイベントの盛り上げ役として誰かの役に立つこともでき

          導くべき道と、辿り着くべき場所

          貧しさ(窮地)から生まれる、創造性について。

          行き場のない、絶望と葛藤。 それは人生において誰もが一度は経験する感情だと思います。 生まれながらに貧困家庭で育ち、学校もろくに通えず、選べる道など存在しない。そんな環境から生まれたHIP HOPのカルチャーに触れたのは、渡米した1988年のことでした。 Rapper達の放つどこか悲哀に満ちたブルースに打ちのめされ、時には抗争にまで発展する路地裏のブレイクダンサー達の生き方にネイバーフッド(地元)という感覚を発見し、「塗り替える」精神性をアートで表現したグラフィティアー

          貧しさ(窮地)から生まれる、創造性について。