妊娠ライフを快適に過ごすために気をつけることや知っておくべきこと
妊娠5ヶ月は安定期と呼ばれる時期に入ります!!妊娠ライフを快適に過ごすために
気をつけることや知っておくべきことなど
日本では、昔から妊娠5ヶ月に入った最初の「戌の日」に安産を願って腹帯を巻く風習があります。
「戌の日」にするのは、犬は極めてお産が軽く、一度にたくさんの子どもを産むことから、日本では犬を安産の守り神として愛されてきたため
その戌の日に子宝に恵まれたことに感謝し、
また授かった子どもが健康に生まれてこられる様に祈祷をすると良いとされています。
下半身に負担をかけない生活と服装を
妊娠5ヶ月目は、安定期に入ります。体調が良いのなら、どんどん外出して構いません。
ただし、今まで目立たなかったお腹が大きくなり、重みも増してきます。お腹が大きくなると姿勢が悪くなり腰痛や痔など下半身の不調に悩まされる方もいます。
下半身に負担をかけないためにも、疲れたら休むこと、冷えや締め付けには気をつけ、ストレッチや入浴、動きやすい靴や服装で、不快な症状を乗り切っていきましょう。
ウォーキング
坂や交通量が少ない道を選んで、ウォーキングを日課にするのもお勧めです!!
毎日しっかりと歩く習慣をつけると、下半身の筋肉も強化されますので、出産が短く軽くなるとも言われています。
過度の体重増加も予防できますので、ストレス解消と合わせると一石三鳥のエクササイズです。
積極的に外出する
元気に動ける今のうちに、外に積極的に出てショッピングや旅行、お散歩などを楽しむようにしてください。
あまり家に閉じこもってばかりいると、ストレスを感じやすくなり、気分も落ち込みやすくなりますので、
動きやすい服装と靴で外出するようにしましょう。
ゆっくり半身浴や足湯を楽しむ
血液量が妊娠前よりも増えていますので、血行が悪くなるとすぐにむくんだり静脈瘤ができたりしてしまいます。
心臓に負担をかけないように半身浴をしたり、足湯を楽しんだりするのも血行促進には効果的です。
体重管理に気をつけて!!
この時期に体重が増えすぎると腰痛や腹痛の原因にもなりますので、体重をコントロールしていきましょう。
妊娠17週目の子宮底長は15cm~20cmほどになり、お腹の中にボールを抱えている状態となります。
腰を反らせた不自然な姿勢で生活することになるので、腰痛がひどくなったり、便秘や下痢などの腹痛も・・・
そこにきて体重増加はダブルパンチ!!重症化しないように注意しましょう。
息切れや動悸
赤ちゃんの成長に合わせて、お母さんの血液量も増えていきます。
妊娠5ヶ月目には平常時の1.4~1.5倍の血液が体内を循環しますので、心臓にかかる負荷も増えてしまいます。
ちょっと歩くだけで息切れしたり、動悸が生じたりすることもあるでしょう。
鉄分が不足するとめまいを感じることもありますので、積極的に鉄分や鉄分の吸収を促進させるビタミンCを摂取するようにしましょう。
マザーズクラス(シーサイドメソッド)
クリニックで開催しているシーサイドメソッドをどんどん利用して下さい。(クラス参加前に医師の許可をうけて下さい)
産前だけでなく産後も参加できますので、産前からしっかり体を動かすくせをつけましょう。
シーサイドメソッドのご案内はホームページの毎月のスケジュールをご確認下さい
腰痛防止にストレッチをはじめましょう
妊娠中は運動ができないと思われがちですが、体調や妊娠の経過をみながら、妊婦さん向けのストレッチで筋力をつけることはできます。
以下のストレッチ方法を参考に、お腹の張りに気をつけながら実践してみましょう。
1.猫のポーズ
両足の膝を肩幅に、両手は両肩の真下にくるような姿勢で四つん這いになる
おへそを見るように背中を丸めながら、息を吐き切る
息継ぎをして、また吐きながら背中を気持ちよい所まで反らす
2~3の動作を2、3回繰り返す
2.椅子を使ったストレッチ
足と手を肩幅くらいに広げ、腕を肩の高さまで上げる
椅子の背もたれを手でしっかりとつかみ、
肩が椅子の背もたれと同じ高さになるまで頭を下げる頭の先からお尻にかけて背もたれから一直線になっている状態で、
息を吐きながら背骨を伸ばす2~3の動作を3回ほど繰り返す
ポイント
安全のために椅子を壁や滑りにくいマットの上に固定しましょう。
3.腰のツイストストレッチ
ひざをつけたまま、両足を左側にゆっくりと倒していき、
気持ちのいいところで5秒キープ両足を右側にゆっくり倒し、気持ちのいいところで5秒キープ
1~2の動作を2、3回ゆっくり繰り返す
足を元の位置に戻し、腹式呼吸でリラックスする
ポイント
骨盤をねじるときは無理のない範囲で行いましょう。
横になった姿勢で行えるので、就寝前の習慣にするのがおすすめです。
4.仙骨ストレッチ・お尻歩きストレッチ
膝を伸ばして床に座り、背筋をピンと伸ばす
左右のお尻を交互に動かし、お尻で歩くように前進する
「2」と同様の方法で、今度は後退する(30秒くらいで1セット)
ポイント
歩くときは左右の腕を大きく振りましょう。
床に骨がゴリゴリ当たって痛い場合は、座布団やクッションの上で、お尻を交互に動かすだけでも効果が期待できます。
妊婦が腰痛に効くストレッチをするときの注意点!
妊婦さんがストレッチをするときは、前屈やうつ伏せになるストレッチや腹筋など、
お腹を締めつけるストレッチは赤ちゃんを圧迫する危険性があるので避けてください。
また、お腹が張っている、痛い、不正出血があるなど、体調が優れないときはストレッチを控えましょう。
妊娠中は血圧も変動しやすいので、途中で不調を感じたらすぐに中断してください!!
ストレッチを行うときは、体調が良いときだけでも十分です。まずは1日1回からはじめて習慣化することが大切。
できるだけ食後のタイミングは避けて、筋肉がほぐれている入浴後を中心に行うと、
より効果が発揮されやすいのでおすすめです