求めない

求めないでいられるとき、ひとはいちばん自由なんだ。
着るものも
食べるものも
住むところも充分にあったら、それ以上は
求めないでいるとき
とても自由なんだ
(加島祥造『求めない』小学館、2007、P.172)

https://www.amazon.co.jp/『求めない』-加島祥造-加島-祥造/dp/409387722X/ref=pd_lpo_sbs_14_t_0?_encoding=UTF8&psc=1&refRID=1XQS6PS6MP280VR9R5KE

加島祥造さんのことを知ったのは、今から10年ほど前でした。当時広告に関する講座を受けていた時、講師の方が講義のなかで加島祥造さんを紹介していたことがきっかけです。

「長野の山奥で暮らす仙人のようなおじいちゃんが作る詩がとても良い」

ということで、加島さんの詩をビートルズの『Across the universe』をBGMにして紹介していました。詩の世界観と楽曲の世界観が融合し、何とも言えない世界に引き込まれ、もっと加島さんの詩を読みたいと、この本を購入したと記憶しています。

この本は、人間はどうしても「求める存在」だと断ったうえで、「求めない」生き方をすることの大切さをシンプルな言葉でつづっています。体に染み渡るやさしい言葉が、心と体に深呼吸をするよう促しているように感じました。

近頃、なかなか物事がうまくいかず毎日がものすごく窮屈に感じていたのですが、もしかしたら自分が求めすぎていたのかしら......。もう少し落ち着いてみようと改めて思わせてくれた一冊です。



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