本屋が気になる「今日の新刊」15冊 — 1/15
本屋「バリューブックス」で編集者として働く飯田の、今日の気になる新刊です。
本書は,ケアのプロフェッショナルのコーディネーションを中心として,フランスと日本の社会的コンテクストにおいて国際比較を行なった結果である。
アメリカ原爆障害調査委員会(ABCC)遺伝学部長として戦後来日し、被曝児童の研究に携わった著者がみた戦後初期の日本と庶民生活。日本の変貌と時代を超越した特性を鋭い観察眼で捉えた回想録。
歴史学が政治に従属した悪しきエピソードとされる、敗戦直後の「国民的歴史学運動」だが、本書では、地域に生きる人びとが主体的な歴史意識を形成していくうえで、その経験はどのような意味を持ったのかを明らかにする。
豊富な写真で雲を眺める楽しさと同時に、雲には、気象災害をもたらすものがあることを伝え、その仕組みをわかりやすく解説。空や雲を見て、天気の急変を知り、災害を避けられるようになる、「防災/減災のための子ども雲図鑑」
日本で近代建築が始まって約100年。現存するモダニズム建築の傑作50を選び、プロが徹底解説。
農業の「価値」を取り戻せ! 民俗学者兼現役農家の二刀流論客が描く、日本農業の成長戦略。
私たちは共感し、分配し、秩序をつくるーー。実験という技術で、人間行動と社会はどこまでわかったかを一望する。
純粋で絶対的な慈悲が成り立つ世界とは。モーツァルトの赦しを題材とする後期オペラから追求する。
経済の起原とは何か。贈与と商品交換、所有と負債といった論点から考察する。(解説=市野川容孝)
「教師である」ことは学校組織のなかでいかにして成し遂げられているのか? 組織を生きる教師の方法の論理を実践に即して解明する。
AIと共存する未来とは。「発達する知能」はいかに実現されるのか。小説と解説の合わせ技で迫る!
糸を弾く、線を刻むーー 活動初期のインスタレーションや彫刻作品から、近年の、糸を弾く行為の膨大な反復により生まれる絵画作品まで、手法や表現の進化/深化をシリーズ毎に辿る45作を収録。 作品細部に迫るレイアウトと、表紙に刺繍を施した特別な造本。物質、空間への直接的なアプローチにより作品を制作する横溝の活動を通覧する初作品集。 横溝美由紀の絵画は、垂直と水平の線の集積からなる。 絵筆は使わず、カンヴァスのうえに張った糸に絵具をほどこし、それを指で弾きながら、グリッド状にその軌跡を生み出していく。 絵具の飛沫やたまり、すれやぶれ、色の重なり、作家の制御を超えた偶然性を孕みながら、画面に行為の軌跡を刻み込む。 横溝はこれら作品を彫刻と断言する。「彫刻を彫る、刻む、削るように糸を弾く」「身体性のある行為は重要で、絵を描くと言うよりも彫刻としての絵画をつくる」 ——前田希世子(DIC川村記念美術館 ) 本書論考より
本書は、仏教美術はじめとする作品を製作された「場」までを考察の対象として(1)仏身観と表象、(2)死後世界における祈願と造形の機能、(3)古代日本における現世観と造形の役割、という三点の関心に応じて論を三部で構成し、人間の宗教的営為の中で果たす造形の役割を明らかにすること、造形という具体的な素材を通し、その背後にある人間精神を問い直そうとしている。
かわいい毒を持つ十三編の物語
長年に亘りガラス建材業界で活躍してきた、㈱タナチョーの田中廣社長が愛情をこめて書き綴ってきた魅力あるガラスの世界を本にした。
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